2012/09/23(日)富士Xマウントは定番化するか?

 フォトキナでヨーロッパ勢の健闘が目立ちます。ライカやハッセルと同様に注目されているのが、ドイツのカールツァイスです。日本ではかつてヤシカ・京セラの CONTAX システムで、現在はコシナやソニーから供給されていて、馴染みの深いブランドです。ハッセルブラッドのシックス判用レンズもカールツァイスでしたね。

 そのカールツァイスから開発発表されたのが、ソニーの E マウントと FUJIFILM の X マウント用の交換レンズです。E マウント用はすでにソニーから供給されていますが、それとは別なんでしょうか?
 FUJIFILM の X シリーズは、かつての CONTAX G シリーズを髣髴させる意欲的なミラーレス機です。ライカ M マウント用のアダプターも供給されています。それにツァイスが加われば、ユーザーの選択肢がさらに広がります。

 当面は単焦点レンズが投入されるそうです。ツァイスレンズの魅力は単焦点の大口径レンズにあります。よろしいんじゃないですか。
 ハッセルブラッドのセミ判一眼レフは FUJIFILM の OEM だったし、ローライには CLASSE を OEM で供給した実績があります。ヨーロッパでの FUJIFILM への評価はかなり高いみたいです。それにしてもツァイスが X マウントに参入するというのは、予想以上に早い決断でした。

 一方、以前からアドバルーンが上がっていた m4/3 への参入は、シネ用レンズを除いてまだ具体化していません。パナソニックとオリンパスの2社だけでは、将来性に不安があるのか、パナがライカと提携していることに抵抗感があるのか、本音のところは不明です。
 ハッセルの E マウント採用といい、ツァイスの X マウント参入といい、ヨーロッパ勢の中では、APSC フォーマットがミラーレス機の主流との認識が定着しつつあるようです。キヤノンが EOS M を発表したことが、大きく影響しているかもしれません。

 ハッセルが X マウントではなく E マウントに乗ったのには、いろんな経緯があったんだろうと推察します。個人的には、X シリーズのほうがハッセルには向いていると思いますが、撮像センサーの供給も含めた総合力では、ソニーに利があります。誰でも勝ち馬に乗りたいのは同じなんでしょうね。
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