2012/10/20(土)デジカメはもっと個性的に!

 いままで横一線で画一的だったデジタルカメラに、少し変化が出てきたような気がします。ミラーのないレンズ交換式(いわゆるミラーレス機)が支持を得たり、光学式ファインダーを採用しない一眼レフ(?)が登場したりと、群雄割拠の状態になってきました。
 コンデジはスマートフォンに押されて、多機能化、高級化が進んでいます。他社との差別化で、個性的なカメラが増えつつあります。いい傾向ですね。

 ライカがモノクローム専用機を出したように、デジタルカメラはもっと個性的であるべきだと思います。見え味のいい光学式ファインダーでなければ嫌な人は、従来型の一眼レフを買えばいいし、デジタル式の特徴を活かしたければ EVF 搭載機を選べばいいでしょう。EVF はまだ発展途上ですが、いずれ光学式を超える日がくると予測します。現時点ではいましばらく並存状態が続くでしょう。

 ユーザーニーズごとに対応した機種が提供されるようになると、一部の偏執狂的マニアを除いて、買う気もないのにいちゃもんをつける人はいなくなるでしょう。嫌なら買わなければよいだけのことです。
 日本人はすべての機能が搭載されていないと気が済まない国民性だと言われています。あまり使わない機能でもコストダウンのために割愛すると非難轟々です。それでいて、価格が高いと平気で文句を言います。

 それなら、徹底的にコストダウンした(つまり余分な機能を省略した)機種と、機能てんこ盛りの機種と、できればその中間の機種も提供すれば、松竹梅で需要をほぼカバーすることができるはずです。
 徹底的にコストダウンした機種は国内では売れないと思われてきました。いままではコスパ重視の海外向けに輸出されていましたが、そろそろ国内向けに出しても受け入れられる素地ができてきたように思います。昔ほど日本国民は裕福でなくなりました。

 少し前までの年寄は裕福でしたが、これから年金生活に入る団塊世代はあまりゆとりはなさそうです。デジタル化で若い世代の写真人口は増えたものの、写真がリタイア世代の趣味のひとつであることに変わりはないはずです。
 いままでのセオリーに囚われずに、機能別の個性的なカメラが現れることを期待したいと思います。ライカは買えないけど、どこかモノクローム専用機を出しませんかね。(冗談です!)
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