2013/01/02(水)事始はまずブログから

 今日は正月二日、事始の日です。書初めも今日でしたね。ブログも本来は今日からが正式スタートですが、すでに正月から始まっています。話の筋では、今年から毎日更新は無理だったはずでは?
 仕事の日程が詰まっていて、事始の今日から仕事モードです。のんびり私的なブログなど書いている暇はないのですが、お屠蘇気分が抜けないみたいで、今日も持論の展開です。これから先どうなりますやら・・・

 過去の景気動向をみていると、富裕層と貧困層の比率に、おかしな相関関係があるのに気づきます。中間層から上の所得が向上しているときには、貧困層の増加と連動している傾向があることです。儲かる者がいるときには、搾取される層が必ずいることの査証でもあります。
 最近では「貧困ビジネス」なんて言葉が使われるようになりました。生活保護を受けている人に住まいや食事を提供して、支給金額の大半をピンハネするビジネスです。手元に残るお金は微々たるものだから、いつまでたっても貧困から抜け出せない仕組みになっています。

 アメリカでは、社会的な富の大半を数%の富裕層が掌握する、現代のヒエラルキー構造が問題視されています。減税対象を年間所得 25 万ドル(2000 万円)以下に限定するオバマ大統領案に対抗して、共和党が妥協案としてチラつかせたのは 100 万ドル(8000 万円)以下だそうです。いくら金持ちが多い国とはいえ、金銭感覚がズレてますね。

 よく Win-Win の関係という言葉を耳にします。双方とも利益が享受できる関係を言い表わす言葉です。両方とも勝者になるなんて旨い話がおいそれとあるわけがないので、たいていはその利益を担保する第三者の存在が想定されています。
 例えば、国債で借金して公共事業を乱発する、儲かった建築土木業界から献金がガッポリ入る、これだと企業と政党が Win-Win の関係になります。国民も公共事業によってよりよいサービスを受けられるから、三者とも勝者だとする言い分もあるようですが・・・ 借金のツケを払わされるのは最終的に国民です。

 景気対策とか経済の発展とかが、政策の柱として当然のように掲げられますが、必ず敗者を伴うものだとしたら、それを正論のごとく語るのはどうかと思います。一部の層だけが利益を享受して、国民全体が負債を背負うような施策を繰り返してきた結果が今の国債残高です。
 国債は政府の借金で、国民にとっては資産?? 政府が自分で借金を返すつもりなら、経理上の区分どおりでもいいのですが・・・
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