2014/01/31(金)レンジファインダーと一眼レフ

 カメラの方式についての論争は、昔から幾度となく繰り広げられました。絞込み測光か開放測光か、絞り優先オートかシャッター優先かなど、どちらも一長一短なのにどちらがいいかを争うわけです。

 そんな論争の草分けに、レンジファインダーか一眼レフか、というのがありました。1957 年にアサヒペンタックス、1959 年にニコンFが発売され、一眼レフブームが起こります。
 クイックリターンミラーとペンタプリズムを使い、アイレベルで正立正像が見られるようになったのが普及の要因でした。

 一眼レフの黎明期には、レンジファインダーの優位性が語られました。一眼レフは、ミラーボックスの関係でフランジバックが長く、ワイドレンズの設計に制約がありました。ボディーが大きくなるのも難点でした。
 露光中にファインダーがブラックアウトするのも、レンジファインダーにはない欠点のひとつです。

 それでも一眼レフが支持されたのは、ファインダーで実像が確認できることでした。マクロ撮影や超望遠レンズを使った撮影は、レンジファインダー機では無理がありました。

 写真のデジタル化でカメラもデジタル式に変わりました。デジタルカメラは、撮影する画像がモニターでリアルタイムに確認できます。コンデジが一眼レフの優位性を手に入れたわけです。

 いまさかんに言われている、OVF か EVF かの論争や、一眼レフかミラーレスか、などの論争は、いずれ答えが見えて収束されていくでしょう。古くて新しい問題です。
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