2017/02/09(木)キャリアの SIM を使う意味は?

 2枚の SIM を同時待ち受けできる DSDS(デュアルシム・デュアルスタンバイ)のスマホが登場して、それまで格安スマホと疎遠だったキャリアの SIM が使えるようになりました。3G 通話用のキャリア SIM とデータ通信用の格安 SIM の2枚挿しです。(au は 3G の規格が違うので別扱い)

 キャリア契約のカケホーダイはガラケーを使い、データ通信は SIM フリーの格安スマホを使う「2台持ち」の人には朗報です。格安 SIM の MVNO にも無料通話ができるプランがありますが、1回の通話時間に制限があって、キャリアの無料通話とは使い勝手が違います。(ドコモのカケホーダイライトは1回5分の制限あり)

 ソフトバンクの場合は、ホワイトプランで午前1時から午後9時までのソフトバンク同士の通話が無料になります。家族や友人がソフトバンクであれば、一般的な生活時間帯の通話には課金されません。相手がソフトバンク系の場合は、発信時にプププッという音がします。時間外や他社宛(一部のソフトバンク系 MVNO を含む)の通話は 30 秒 20 円です。条件付とはいえタダで通話ができるメリットは大きいですね。

 これにつられたわけではありませんが、いま使っているガラケーはソフトバンクです。仕事の絡みで J-PHONE にしたらそのうちボーダフォンに変わり、気がついたらソフトバンクになっていました。個人的にはあまり好きな会社じゃないから、いま思えばドコモでもよかったような…

 家族と通話する機会はそれほど多くないし、いまや身内のほとんどがよそのキャリアか MVNO です。家内は去年スマホに変えたときにどこやらの MVNO に転出です。ソフトバンクのホワイトプランのメリットはほとんどない状態です。DSDS でキャリアの SIM を使い続けるのは、それほど意味がない気がしてきました。

 引っかかるとすればキャリアメールくらいですが、こちらもあまり利用していないのが実態です。いちばん多いのが迷惑メールの着信で、あとはたまに家内から「迎えに来て!」のメールくらいでした。それと月に一回、ソフトバンクから「請求確定のお知らせ」ですか。そのほかのメールはほとんどパソコンでやりとりしています。(文字を打つのはやはりパソコンが便利)

 こうしてみると DSDS 機能でキャリア SIM を使うメリットはほとんどなさそうです。料金的には、ホワイトプランが 934 円(税別/月)、ウェブ使用料(S! メール)が 300 円と、それほど高くはないのですが、ソフトバンクのキャリアメールを使い続けるには「S! メールどこでもアクセス」というプランに追加加入しないといけません。メールのために 300 円余分にかかるので 1,534 円(税別/月)となります。格安の通話(音声機能)SIM だと 700 円(税別/月)で SMS メール機能もついてきます。数百円といえども倍以上の開きです。

 もし DSDS 機でガラケーの SIM を使うとすれば、音声( 3G 通話)機能だけに限定しないとパケット漏れで思わぬ課金が発生する可能性があります。つまりガラケーの SIM でキャリアメールまで引き継ぐのはやめたほうが無難ということです。その場合は、データ SIM に SMS 機能を付けることになり、いくらか高くなります。ソフトバンクのウェブ使用料は解約してしまうから「行って来い」だけどね。

 ケータイやスマホの通信費は、契約内容が複雑でわかりにくいので、こういう機会に調べて整理しておくのも悪くないですね。ちなみにソフトバンクのホワイトプランは2年契約が基本で、途中で解約すると契約解除料が 9,500 円(税別)かかるそうですが、My SoftBank で確認したらそういう記載はありませんでした。私の場合は違約金等は発生しないみたいです。(2010 年より前の古株だから?)

 今度ケータイの機種を替えるときは、MNP で他社に転出したほうが得策のような気がしてきました。電話番号さえ変わらなければ、細かい点を除いてとくに面倒なことはなさそうです。一時的に電話が使えない期間があっても命に関わるようなことはないでしょう。

 よく考えてみると、いままで「ケータイがあって助かったなぁ」という経験はほとんどなかったように思います。よくあるのは誰かの「お願い!」とか「助けて!」ですね。MNP で転出している期間くらいは、我慢してもらうことにしましょうか。

 ところで、買ってしまった SIM パンチはどうするの? ま、そのうち使いみちがあるでしょう。腐るもんじゃないし、毎月維持費が掛るわけじゃないしね。
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