2017/02/12(日)E マウントでα用テレコンを使う

 ミラーレス一眼でフィルム時代の交換レンズが復活しました。個人的にはマニュアルフォーカスはコンタックス(というかツァイスレンズ)、オートフォーカスはミノルタαシステムをメインにしていた関係で、ソニーのα7Ⅱにしました。

 初号機に手を出さなかったのは、あんなカメラが十何万円もするのは高い!と感じたからです。フルサイズだから高くて当たり前という姿勢は、消費者の足元を見たやり方です。十万円を切ったら買ってもいいかな?程度にしか思いませんでした。なかなか十万円を切りませんね。切ったところでもう買わないけど。

 最初はお粗末だったαレンズ用のマウントアダプターは、LA-EA4 でミノルタ時代の旧レンズもオートフォーカスで使えるようになりました。さすがソニー。立派です。ただ残念なのは、テレコンバーターが使えないことです。物理的に障害がなければ装着することはできますが、絞りが開放のままで選べません。これはソニー製のマウントアダプターすべてに共通の弱点です。

 ソニーでいうAマウントの交換レンズは、ボディーから外した状態では最小絞りです(写真右)。ボディーに装着すると開放になります。絞りリングはないからボディー側のダイヤルリングで設定します。LA-EA4 単体にレンズを装着すると、開放の手前まで絞りが開きます(写真左)。ボディーに装着した時点で開放になります。
LA-EA4 に装着した状態

 ボディーとレンズは電気接点を通じて情報のやりとりをします。ところが間にテレコンが入ると絞りの設定と AF ができなくなります。Aマウントのカメラでは制御できているから、やってやれないことはなさそうな気もしますが…

 ダメなものにしがみついていても仕方がないので、別の方法で使えるようにしました。サードパーティー製のマニュアル式マウントアダプターです。リングを回すと開放から最小絞りまで、手動で絞りが選べます。もちろんピントも手動です。ピーキング機能が使えるからそれほど不便は感じません。ただしF値がいくつかは山勘になります。

テレコンとマニュアル式アダプター
 写真中央はマウントアダプターにテレコンを付けた状態です。テレコンには絞りがないため、マスターレンズを装着して確認します。OPEN と書いてある方に回すと絞りが開放になります(写真左)。LOCK の方に回すと絞りが絞られます(写真右)。機械的に絞りの連動ピンを動かしているので、テレコンの有無に関係なく絞ることができるわけです。

 α7Ⅱは画素数を落として撮るときは「スマートズーム」が使えます。例えば最高画素数 24M ピクセルを 10M ピクセルに下げている場合は、画質を落とさずに約 1.5 倍まで拡大することができます。余った画素を捨てるのではなく、落とした画素数に応じて拡大機能に振り分ける技術です。

 とはいえ、24M ピクセルの画をただトリミングしているだけと言われれば身もふたもない話です。APSC と違いフルサイズは広角側に強い反面、望遠側を引っ張るには画素数を落とすか、テレコンなどの機材に頼ることになります。Aマウント以外のレンズは元々マニュアルフォーカス・マニュアル設定だから、テレコンは問題なく使えます。純正のAマウントアダプターだと使えないのはなんかさみしい気がします。
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