2017/06/10(土)ワイヤレススピーカーを修理する

 母親は耳が遠くて、テレビを見るときにワイヤレス式の手元スピーカーが手放せません。施設で一人暮らしだからテレビの音量を上げればいいように思いますが、隣の部屋のお婆さんが地獄耳とやらで、あまり音量を上げたくないんだとか…

 上階の杖の音がうるさいと怒鳴り込んだというから、あまり音量を上げない方がいいかもしれませんね。反対側のお隣のテレビがたまに大音量とか言ってたけど、大声を出さないと話が通じない母がうるさいと感じるくらいの音量って、どのくらいなんでしょう。

 相撲中継を楽しみにしている母にとって、場所中の2週間はとくに手元スピーカーが手放せない時期です。途中で壊れたらどうしようと、場所前はケチって使っているとか言ってました。ケチって使うって、短時間だけ使ってすぐ充電するのは、メモリー効果を助長させるだけでは?

 母に頼まれて今年になってから家内が新しいのに入れ替えてあげました。引き取った手元スピーカーは、本体のどこにもネジなどが見当たらないので、充電池は密閉されているようです。家内の話では、途中で聞こえなくなるということでしたが、少し間をおいてから試しに動かしてみたらまだ十分使えるみたいです。

 こういう機器の充電池はニッケル水素電池が主流です。母親のように毎日決まった時間だけ使ってすぐに充電する使い方だと、メモリー効果で残りの容量を忘れてしまう可能性があります。たまに長い時間使おうとすると、途中でダウンしてしまうのはこれかもしれませんね。規則正しい生活は、充電池にはよろしくないようです。

 先日「母の日」に尋ねたときにテレビの後ろ側に、初代の手元スピーカーが残されているのを見つけました。新しく入れ替えたのと同じメーカーで、充電池が交換できるタイプです。型式は古いものの充電池パックは同じみたいで、単3形ニッケル水素電池が3個つながったタイプです。いまでもメーカーから交換パーツとして供給されています。

 電池パックを入れ替えれば再利用できそうですが、結構なお値段です。電池の収納スペースはギリギリだから、ホビー用の電池ボックスなどは使えません。いろいろ調べていたら、単3形3本タイプで安いものを見つけました。純正パーツの半額ほどで済みます。「純正品」は 1800mA/h ですが 2000mA/h で、素人目には許容範囲内です。(どこが許容範囲内かは深く詮索しないということで…)

 接続端子の形状が違うので、コードを切ってハンダ付けして付け替えます。赤と黒のコードをずらして切るのがコツです。同じ長さで切ると絶縁テープで膨らんで収納スペースに収まらなくなります。修理というほどのことではありませんが、これでゴミ箱いきの手元スピーカーが生き返りました。

 母親には新しいのを持って行ったから、直したのはこちらで使うことにしますかね。最近になって耳が遠くなったのか「テレビがうるさい」と家内に文句を言われるようになりました。試しに手元に置いてみたらよく聞こえること。母親が手放せない理由が少しわかったような気がします。
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