2017/12/08(金)極端な価格の PoE セパレーター

 今回テストに使用したパッシブ式 PoE セパレーターは、先月末に購入したものです。PoE に対応していない IP カメラに使うことがあるかと思い、800 円もしなかったので気軽に注文しました。ところが、追加注文しようとしたら、10 日もしないのに価格が6倍以上に値上がりしていました。

パッシブ式PoEセパレーター

 前回と同じ出品者じゃないから、前の値段が安すぎたのかもしれません。それでも単純な構造のパッシブ式がオス・メスセットで 5,000 円とは、あまりも高すぎやしませんかね。ネット通販では、こういうことがままあります。普通は送料を含んでいる分だけ高めになっている程度の差ですが、明らかに一物二価のものがあります。それにしてもここまで極端に違うのは珍しいケースです。

 こんな値段ではとても注文できないので、仕方なく別のメーカーのものを頼みました。中国から China Post での発送で、送料込み 247 円と激安です。しかもオス・メスのセットになっていて、大丈夫かしらと疑いたくなる低価格です。それでもきちんとパッシブ式を謳い、その説明まで丁寧にしていたので、出品者を信用して注文しました。

 別のセパレーターの購入者レビューで、「この商品を使ったら動かなかった」とか、「カメラが2台とも壊れたのでお勧めできない」なんてコメントをよく見かけます。パッシブ式だと知らずに片方だけを PoE NVR につないだんだと思います。この激安セパレーターは、「パッシブの PoE は入力と出力パワーが同じと意味します」、「(カメラに)付属する電源を用いて電源を提供します」と、きちんと説明をしています。正規の PoE が 48V 出力でカメラ側の入力は 12V だと知っていれば、間違った使い方をすることはないでしょう。

 WiFi 式のカメラでもカメラ側の電源は必要です。LAN ケーブルが要らないだけで、全くの「無線」にはなりません。カメラの近くに電源がないときは、LAN ケーブルを使って電力を供給するやり方もあります。とくに屋外設置の場合は、窓からフラットケーブルで内と外をつなぐ手が使えます。WiFi が不安定なら画像信号も LAN ケーブルで送ればいいでしょう。

 いまだに届かないピストル型 PTZ カメラがこのケースです。電源は、明暗センサーで ON-OFF する玄関灯(スイッチは常時 ON)から取れないことはありませんが、WiFi のレスポンスが不明です。場合によってはフラットケーブルを使って疑似的な PoE にしようかと考えています。結論はカメラが届いてからですね。
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