2018/09/29(土)じっとガマンの 4K モニター

 我が家の IT 環境の見直しで、ようやくデスクトップ PC の更新まで歩を進めました。4K 出力にも対応できたところで、いよいよ念願の 4K モニター導入です。以前ブラウン管式テレビが置いてあった居間のコーナーに置けるよう、棚を自作で新調しました。あとは買って据えるだけです。

 ところが、なかなか機種が決まりません。直角の左右が半間幅のコーナーで、物理的に置けるモニターの幅に制約があります。そのうえ以前置いてあったテレビの代わりにもしたい欲があって、消去法でやっていくとピッタリ合うものがなくなってしまいます。消費電力の問題もあるしね。

 選定基準は、まずできるだけ大画面であることです。パソコンデスクであれば 27 インチあたりがよさそうな気がしますが、モニターから少し離れた位置に座机を置いて作業するので、大型のパネルテレビを観るのに近い感覚です。でも横幅の制約から 43 インチが限度です。このサイズになると、据え置いたまま横から手を入れて作業するのはもう困難です。

 では 32 インチならどうかというと、複数の機器からの入力を一画面内に表示する PBP 機能を使って4画面表示ができる機種が限られます。それとフル HD で4画面では文字が小さすぎて、離れた位置から視認するのは難しそうです。やはり 21 インチを4台並べた感覚で、43 インチくらいはないと実用性に乏しい気がします。

 そんなことを考えていたら、"尼損"のタイムセールで LG の 42.5 インチが1万5千円ほど安く売られていました。この機種はスタンドがセンター式のワンポールと、両サイドにある2ポールの二種類があります。安売りしてたのは"尼損"専売の2ポールのほうでした。コーナーデスクに置こうとすると、スタンドの前足が机からはみ出します(つまり転倒!)。場所的にモニターアームは使えないし、テレビスタンドを別途購入するのは不経済のうえに不便そうだし、結局は見送りました。

 そもそもこの機種は購入対象の本命でした。前宣伝にあったフリッカーフリー(LG ではフリッカーセーフ)機能が実はなかったと問題になった機種です。HDR やブルーライト軽減はあまり重要視していませんが、長時間の作業にフリッカーフリーは欲しい機能です。

 後から出たフィリップスの HDR400 対応の機種は、これらの機能が全部入りの反面、消費電力が大きすぎて我が家のコンセプトに合いませんでした。 LED バックライトが直下型方式なのと、フリッカーフリーや HDR などの機能が加わればそれなりに電気を食います。でも最大 180W というのはちょっとね。

 TV チューナーを繋いでテレビ放送を見た時に、4K モニターだと画像が甘くなる傾向があります。4K 対応テレビと違ってアップコンバートする機能がない機種が多いためです。いわゆる超解像技術というやつです。PC の場合は OS の機能で調整できますが、普通の地デジ放送は元の画像がフル HD ですらないので、この機能がないと大きく拡大されてかなり甘くなるはずです。

 テレビは動画を見るためのもので、ちょっと派手気味に加工された画像を表示します。PC モニターは入力ソースをできるだけ忠実に再現するのが目的だから、テレビ放送を観るのに適していなくても文句は言えません。テレビとモニターは所詮別物です。

 では 4K 対応テレビにして HDMI で PC とつなげばいいかというと、それもちょっと考えものです。テレビ機能を優先させるなら、4K チューナーが内蔵された 4K テレビ(「対応」でないやつ)が出るまで待ったほうが得策です。仮に 4K 放送を観る気がなくても 4K チューナーのない「対応」テレビが投げ売りになる可能性もあるしね。
OK キャンセル 確認 その他