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2008年02月10日の記事

2008/02/10(日)集合写真の撮り方

 記念行事につきものは集合写真です。昔から写真屋さんの出番でした。結婚式でも親族一堂集まって、写真室で写しますよね。

 写真室には大抵ひな壇があって、新郎新婦を中心に主賓が前列、あとの親族は適当に壇上に上がります。数十人の集合写真を撮るためには、そこそこ広いスペースが必要ですが、式場の写真室はかなり狭くて、撮影者は部屋の奥にへばりつくようにして撮影しています。
 かなりワイドなレンズを使うので、どうしても画面の四隅に引っ張られるように画像が歪みます。だから、最上段と上から2段目の両隅には人を立たせないようにしています。隅っこのひとは、顔が平行四辺形に歪んでしまうからです。
 大事な日の写真ですから、最低3回はシャッターを切るはずです。黒い布を被って撮っていたら、シノゴ判という大判サイズのフィルムを使っています。シノゴ判のフィルムはカットホルダーの裏と表で2回撮ります。失敗に備えてブローニー判で1枚押さえるので、合計3回になるわけです。
 手馴れた写真室は、一度に現像しません。一度に現像に出すと、ラボがトラブったら全てパーになるからです。1枚現像してOKなら、あとは未現像のままボツにします。失敗しないプロのやり方は、別々のカメラで撮影し、日にちをずらして現像する・・・これが鉄則です。

 アマチュアが撮る集合写真は、ここまで丁寧にはできません。目つぶりに備えて、せいぜいシャツターを2回切るくらいです。できれば、カメラを換えてもう1回写しておくと、安心ですけどね。それ以上撮ると、うるさ型の叔父さんあたりから、「おいおい、大丈夫か?」なんてヤジが飛んだりするので、3回まででしょうね。事前に「3回お撮りします!」と声をかけておけば、文句は出ないはずです。
 普通のひとは自分からカメラが見えていれば、顔がすべて写ると思っています。前列に並んだひとの間から後ろのひとの顔がきちんと見えるように、具体的に指示して整えます。いくらアマチュアでも「一人くらいは・・・」という考え方はいけません。並んだひと全員がきちんと写って、はじめて「集合写真」になるわけです。

 集合写真を上手に撮る秘訣は、これから順を追って紹介していきます。
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