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2012年05月12日の記事

2012/05/12(土)日食と月食どちらが珍しい?

 日ごろ天文事象に興味のない人でも、日食と月食のときには、にわか天文ファンになります。皆既月食で、市中の天体望遠鏡が売り切れたこともありました。この際なんでもいいと、地上用のスポッティングスコープまで売り切れたとか・・・
 地上用を買った人は、ある意味では正解でした。倒立逆像の天体望遠鏡と違って、まだ日常での使い道があります。

 日食と月食のどちらが多いかは、事象が起こるたびに話題になります。一般的に日食のほうが頻度が多いとされています。
 日食は、回数が多くても見られる地域が限定されます。その点、月食は、その時間帯が夜であれば、どこからでも見えます。「どちらが珍しい?」という設問なら、文句なしに日食ですね。

 日食は、太陽と地球の間に月が入いる現象です。月の影が地球に落ちれば、そこが日食となります。一方、月食は地球の影に月が入る現象です。このとき月では日食となります。月よりも地球のほうが直径で4倍も大きいから、月食のほうが起こりやすいような気がするのですが・・・
 月の影を投影できる範囲(つまり地球の直径)も広いから、この点では「おあいこ」みたいです。

 実際に 2010 年から 2020 年までの 10 年間に起こる日食と月食の数を調べてみました。部分食まで入れると、日食が 26 回に対し月食は 16 回です。部分食を除いた回数は、日食が 16 回、月食が 10 回でした。いずれも日食のほうが頻度が高いことがわかります。
 ただし、部分食を除く日食の半分は、今回と同じ金環食です。天体観測の対象になる皆既日食は 8 回で、皆既月食の 10 回よりも少ない結果となりました。
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