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2012年05月17日の記事

2012/05/17(木)PCでプラネタリウム

 Ubuntu のプラネタリウムソフト stellarium を使って、直近の金環食や8月の金星食をシミュレートしてみました。実に面白かったですね。無料のフリーソフトでここまでできるとは驚きです。そのせいで、このところズーッと天文事象の話ばかりです。(やれやれ)

 ノートパソコンに入れて、実際に野外観測で星図代わりに使えるよう、文字や経緯線を赤色で表示する機能があります。目を刺激しない夜モードです。赤セロハンを被せた懐中電灯を片手に、星図をペラペラめくらなくて済みます。
 時間の経過と共に日周運動を再現するので、星座早見盤みたいに時角を合わせる必要はありません。なんといっても、その日その場所の月や惑星の位置を正確に表示してくれるのは、ありがたい機能です。

 星図や早見盤と決定的に違うのは、拡大縮小機能です。例えば、こと座の M27 をどんどん拡大していくと、天文台の大望遠鏡で見たようなリング星雲の写真画像が表示されます。りょうけん座の M51 もバッチリ子持ち星雲でした。並みの機材では、ここまでは見えませんね。
 望遠鏡で見てガッカリするといけないので、実際に観望するときは、あまり拡大しすぎないことです。

 木星を拡大していくと、4大衛星(ガリレオ衛星)が現れます。まさか衛星の運動まで再現してはいないだろうと、日にちを変えてみたら・・・ ナント!衛星の位置が変わっていました。芸が細かいですね。
 さらに拡大すると木星に縞があるのがわかります。大赤班のなごりがあるところを見ると、こちらは少し前の画像を使っているようです。

 土星はどうでしょうか? 輪があるのがわかる程度に拡大すると、衛星が8個ほどありました。こちらも公転を再現しているようです。同様に、火星のフォボスとダイモスも動いています。すごいですね。

 21 日の金環食を拡大してみると、自宅で見た場合はリングの太さに偏りがあるのがわかります。リングができてから欠けるまでの時間も事前にシミュレーションできます。
 stellarium には Windows 版と Mac 版もあるようです。一度試してみてはいかがでしょうか?
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