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2012年05月24日の記事

2012/05/24(木)フルサイズ機が目白押し?

 これまで普及型の 135 フルサイズを待望する声がありながら、投入された機種はプロ用とハイエンド機ばかりでした。撮像センサーのコストが高かったのと、もう少しこの分野で売上利益を稼ぎたい、メーカーの思惑があったからだと思います。
 ところがここへきて、普及価格帯のフルサイズ機が出るとの噂がしきりです。大型撮像センサーの歩留まりがよくなったのと、ミラーレス機の台頭が関係しているみたいです。

 ミラーレス機の人気に押されて、ミラー式の一眼レフにかげりが出てきました。大きくて重い一眼レフでなくても、小型軽量でレンズ交換できるミラーレス機で十分との認識が広まっています。
 APSC サイズの機種もあるし、マイクロ 4/3 も画質面で健闘しています。電子式ビューファインダー(EVF)の高性能化で、光学式ビューファインダー(OVF)の優位性が薄れつつあるのも、一眼レフ離れに拍車をかけているようです。

 ニコン・キヤノンの大手2社にとって、好調だった一眼レフに頼れる時代は過ぎようとしています。もう少し稼ぎたかったかもしれませんが、時代がそれを許しませんでした。フルサイズ機を APSC 上位機種の価格帯で投入する時期がきたようです。
 フルサイズ対応の交換レンズが揃っている2社にとって、フルサイズの普及機投入は、他社との差別化を図るチャンスでもあります。いまからレンズのラインナップを揃えるのは、大手家電メーカーといえども荷が重いからです。

 そこへソニーが割って入ろうとしています。ミノルタから継承した一眼レフシステムがまだ健在です。ソニーになってからは、少ないながらもツァイスレンズも加わりました。プロユースやアドアマ層向けでは水をあけられていますが、一般ユーザーに魅力のある新製品を続々投入しています。

 今年は2年に一度のフォトキナがある年です。一眼レフをめぐる各社の動向から目が離せない状況です。それと同時にミラーレス機の動きにも要注目です。先発組はもちろん、まだ参入していない大手メーカーがあるのが気になります。
 フルサイズ機の商戦に破れ、ミラーレス機でも大きく遅れをとったら・・・ カメラ業界の勢力図が変わるかもしれません。
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