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2012年08月07日の記事

2012/08/07(火)XQDカードとオリンピック

 普及型のデジタル一眼レフは、SD タイプのカードスロットが主流になりました。コンパクトフラッシュを使うのは、上位機種に限られます。SD カードとのダブルスロットもあります。
 メモリーカードには「陣営」があって、メーカーによって採用する規格が異なります。古くは、スマートメディアなんてのもありました。xD ピクチャーカードはほとんど使われなくなりました。メモリースティックはソニーの独自規格です。

 当面は、SD タイプ(SDHC/SDXC)とコンパクトフラッシュが並存する状態が続きそうです。そんな中で XQD という新しい規格が登場しました。採用しているのは、現在のところニコン D4 だけです。CF とのダブルスロットになっています。
 今後、画像データがさらに大きくなり、連射速度が上がると、CF では追いつかなくなるかもしれません。上位機種は XQD に変わっていく可能性があります。開発したのはソニーだから、高画質ムービーへの使用も想定しているようです。

 ソニーの独自規格というと、VHS・β戦争のイメージがあって、果たして主流になれるのか心配になります。もっともβは性能で負けたのではなく、松下と日立が手を結んだために少数派になっただけのことです。今回の XQD カードはプロユースだから、利用するメリットがあれば普及するでしょう。

 カメラのメモリーカードといっても容量が 32GB とか 64GB もあります。少し前まで使っていたノート PC の HDD が 40GB だったから、かなり大容量です。転送速度が秒間 168MB と速いので、連続撮影に威力を発揮しそうです。
 メーカーサイトによれば、秒間 10 コマの RAW データを最大 108 枚記録できるそうです。100m 走の全コマが記録できるという表現は、今回のオリンピックを意識してのことでしょう。採用している機種はいまのところ D4 だけですが、XQD スロットがプロ機の標準仕様になるかどうかは、オリンピックでの評価が大きく影響すると思います。
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