2012/10/25(木)いざというときは街の修理屋さん

 メーカーが修理の受付を打ち切っても、市中の修理屋へ持ち込めば直せる場合があります。昔と違って、カメラメーカーが全国各地に営業所を置き、修理室を自前で抱えることはなくなりました。地方営業所を閉鎖するときに、リストラされた修理室が別会社で独立するケースもありました。

 自社で修理せずに外部委託で丸投げのメーカーもあります。愛用しているカメラの修理を請け負ってくれるところが、意外と身近にあったりします。
 特定のカメラメーカーのものしか受け付けていないところは、こうした外部委託先でしょう。部品がないと修理ができないので、代理店契約を結んで部品の安定供給を受ける代わりに、そのメーカーから依頼された修理も請け負うわけです。

 何社ものメーカーと代理店契約を結んで、手広く扱う修理専門の企業もあります。全国ネットのチェーン店などと契約して、店に持ち込まれるいろんなメーカーのカメラ修理を請け負っているようです。
 あるカメラ店で聞いた話では、修理専門会社は再修理の頻度が高いと言います。なんでも扱う代わりに、完璧にはいかないのかもしれません。 特定の機種だけ請け負うメーカー代理店のほうが、習熟度が高いのは当然でしょう。

 メーカーから部品の供給が止まっても、同じ機種をもう1台用意して持ち込めば直せるはずです。昔のカメラは、発売初期と終了間際のものとでは、部品が大幅に変更されていることがあるから、絶対とは言い切れませんが・・・
 知り合いの修理マンは、中古屋から同じ機種を買ってきて直したことがあると言っていました。警察など特殊な利用先からの依頼だと、むげに断れないことがあるんだとか・・・

 一般消費者の修理は断って、警察からの依頼だけ特例扱いでは不公平です。ほかのメーカーでも報道機関など上得意先は別扱いだというから、どこも似たようなものかもしれませんが・・・
 その点、街の修理屋さんは一般消費者にも親身です。部品取りのカメラを用意して頼み込めば、門前払いされることはないでしょう。

2012/10/24(水)コンタックスの修理はいつまで?

 ナナデジの調子が悪くなって修理先を調べていたら、まだできるとあってひと安心です。ついでに手元にあるフィルム式カメラの修理が可能か調べてみました。まずはミノルタの一眼レフです。
 ケンコー・トキナーで受け付けているのは、α9/7など比較的新しい機種だけてした。α 507si やα 8700i などはダメのようです。交換レンズは9本だけでほとんど全滅でした。

 お次はカメラ事業から撤退した京セラです。京セラが扱っていたカメラ関係の修理は、長野県の岡谷サービスセンターが一手に引き受けています。各地のサービス窓口に持ち込むか、サービスセンターに直送します。

 コンタックス関係は、比較的新しい機種はまだ修理を受け付けています。Y/C マウント機では、RTS-3、RX、Aria、RX-2 が料金リストに載っていました。G1 はダメですが G2 はできるようです。ただし、「岡谷サービスセンターは、2015 年 4 月末に業務を終了させていただきますので、あらかじめご了承ください」となっていました。

 ど、どいうこと? ひょっとして 2015 年4月末で修理業務をやめるということでしょうか? 京セラがカメラ事業からの撤退を発表したのが 2005 年の春だったから、10 年を節目にそろそろ引きどきと考えているのかもしれません。
 カメラなど撮影機器の法定耐用年数は5年です。補修部品の保有年数は7~8年のメーカーが多いみたいです。期限を過ぎても部品があれば対応する場合もあるし、修理専門の企業に部品を譲渡して、メーカーとしては打ち切りにすることもあります。

 京セラは写真業界のメーカーではないし、消費者に直接製品を売る業態ではないから、いつまでも「敗戦処理」を続けるつもりはないでしょう。10 年も面倒を見ればもう十分、といった判断だと思います。
 ひょっとすると、そのころには市場からフィルムが姿を消している、との読みがあるのかもしれません。産業界はいろんなところで接点があるから、ひとつの判断基準にした可能性はあります。

2012/10/23(火)ナナデジの修理はまだ可能

 ブラックアウトの再発で、いよいよコニミノのナナデジも寿命かと覚悟を決め、後継機の選定にかかろうとしましたが、ちょっと待てよ、ひょっとして・・・
 そう、ひょっとして、まだ修理ができるみたいです。コニカミノルタ時代のカメラ修理は、現在はソニーではなくてケンコー・トキナーが窓口になっています。メーカーサイトを見ると、デジタル一眼レフの修理代は、α7 Digital が 25,000 円、α-Sweet Digital が 15,000 円となっていました。あくまで目安だそうです。

 α 700 の中古にしようかなんて考えていましたが、修理できるならそのほうがよさそうです。縦位置グリップもあるから、一緒に捨てるのは忍びないしね。いまさら 610 万画素のデジイチに拘ってどうする?とのご意見もあるでしょうが、WEB に使う写真を撮るには十分です。
 問題は、いつまで修理を受け付けてくれるかです。撮影し始めにブラックアウトするだけなら修理するまでもないし、以前のようににっちもさっちもいかなくなったころに修理打切りでは困るし・・・

 修理代でナナデジの中古ボディーが買えそうだから、壊れたらそのとき考えることにしましょう。旧モデルの中古にするなら、選択肢はほかにもあります。例えば、PENTAX K-20D はコンパー接点が付いていて、ナナデジと同じ電池が使えます。画素数的にはα 700 と似たようなものですが、ライブビューができる点は有利です。

 使えるレンズは、6x7、645 用のアダプターもあるから、αマウントよりも多くなります。ブツ撮りにオートフォーカスは要らないし、ライブビューができれば旧レンズでピントを外す確率が減らせます。
 6x7、645 関係は「酸化セリウム」の先生に預けっぱなしにしてあります。使うなら引き揚げてこないといけません。置き場をどうするか考えないと・・・

 たまにしか使わないデジタルカメラの調子がちょっと悪くなっただけで、いろんな問題が発生しそうです。ケンコー・トキナーには長く修理を続けてほしいけど、他社から8年も前に発売されたカメラを修理してくれるだけでも感謝しないと・・・
 ここまで面倒見がいいのは、家電業界ではなくて写真業界だからでしょうか?
OK キャンセル 確認 その他