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2012年11月19日の記事

2012/11/19(月)ボディーとレンズでどちらの寿命が長い?

 フィルムの時代でも、ボディーとレンズでどちらの寿命が長いか?と聞けば、ほとんどの人が「レンズ」と答えたはずです。ボディーは買い換えても交換レンズは使い続けるのが一般的でした。同じマウントのカメラに買い換えるのは、レンズ資産があるからです。

 デジタル式になって、この構図に少し変化が出てきました。レンズの収差をボディー側で補正するようになったからです。ボディーとレンズの組み合わせで、写り方が変わります。交換レンズの汎用性が薄れ、ボディーと一体で捉える時代になりつつあります。
 そんなことならレンズを固定式にして、レンズの性能を最大限に引き出したほうがコスト的にも有利です。デジタル家電の商品サイクルを考えれば、レンズを使い回すやり方は非効率かもしれません。

 これは個人的な見解ですが、コンデジの隣に位置するクラスのミラーレス機は、一過性のものだと踏んでいます。一眼レフの機能が手軽に楽しめると、いまはもてはやされていますが、使いもしないレンズ交換機能のために余分なコストが掛かっているのは事実です。
 よく写るカメラが、いまよりもっと手軽に、もっと安く手に入れば、そちらにシフトしていくと予測します。コンデジの高性能化です。

 レンズ交換式のミラーレス機は、一眼レフ層の受け皿として発展していくと思います。キーワードは「レンズ」です。使いたいレンズが複数なければ、レンズ交換式にする必要はないでしょう。
 レンズの収差をボディー側でソフト的に補正するやり方に、批判的な人がいますが、コストダウンのための有効な方法のひとつであることは事実です。レンズは設計基準を厳しくすると、莫大なコストが掛かります。逆に少し緩めるだけでかなりのコストダウンにつながります。

 フィルムカメラでは、ボディー側で収差を補正することはできませんでした。補正機能はデジカメならではの特長です。それを使わない手はないと思います。
 初めから本体側の補正を当て込んだラフな設計のレンズか、そこそこ補正されたレンズか見極める必要はありそうです。パッとしないレンズでも、ボディーが新しくなると「生き返る」ことがあるようですが・・・
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