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2017年01月09日の記事

2017/01/09(月)通信教育から姿を消した「写真」

 今日の新聞折込に通信講座のチラシが入ってました。おすすめ口座のトップは「ボールペン字」です。2位以下、「調剤薬局事務」「パソコン入門」「ケアマネージャー」「介護事務」と続きます。いくつあるか数えたら全部で 129 の講座がありました。

 フィルム全盛期のころは「写真講座」もあったのに、近ごろはとんと見かけなくなりました。写真のデジタル化で、携帯電話にカメラ機能がついたころから、写真を撮るのに技術は必要なくなったのかもしれません。いまでは日常的な記録の主役はスマホです。

 去年の春に知り合いの写真店に頼まれて舞台撮影を手伝ったことがあります。三脚に据えた望遠ズームを超解像ズームで 300mm まで引っ張ります。すぐ横の通路で若い女性がスマホを構えていました。横目でちらっと画面を見たら、私のカメラの液晶パネルとほとんど同じ映像です。おいおい、それはないだろ。

 ミラーレス一眼にアポテレズームの画面と、お姐ちゃんが片手で構えているスマホが同じだなんて… しかもこちらは画素数を落としてデジタルズームで拡大しています。最終的に写った画像がどうかは知りませんが、撮影でメシを食ってる連中にとっては大変な時代になりましたね。

 こういう時代に写真講座は必要ないのでは?と思い、9年前に作った WEB サイト「結婚式を上手に撮る秘訣」をもう一度読み返してみました。上級者向けのフィルムを使った撮影以外は、そんなに古い感じはしません。デジタルカメラの進歩は速いと踏んで、機種に依存する技術的なことをほとんど書かなかったからだと思います。(時代を読んでましたね)

 一部を修正しただけで、いままでどおり公開することにしました。挙式形態の多様化で結婚式や披露宴が画一的でなくなったとしても、人生節目の行事と写真の関係がなくなることはないでしょう。結婚式への思い入れは花嫁がいちばん強いし、現代の結婚式は花嫁のためにやるようなもんです。花嫁中心に撮る…この要点をちゃんと押さえてるしね。

 ほかにもいろんなテーマで写真の読み物サイトを作るつもりでしたが、写真を撮るのに技術を語る時代ではなくなりました。「結婚式を上手に…」が最初で最後になりそうです。なにか思いついたらこのブログで紹介すればよいことです。
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