2017/02/13(月)レンズのカビで緊急事態発生!

 久しぶりにカメラバッグからタムロンの SP AF28-75mm F2.8 を取り出してレンズキャップを開けたら… な、なんだコリャ? ひょっとしてカビじゃないの?

 フィルターだけなならともかく、前玉の表と裏、そしてその奥の玉にもカビが生えてるじゃございませんか。しかもセンターにバッチリだから、絞り込んでごまかすわけにもいきません。絞った方がもろカビだらけで、かえってソフトな描写になりそうな状態です。

 バッグを押し入れに仕舞い込んでたわけでなく、カーペットの床にそのまま転がしておいたのにカビるとは、なんてこったい。冬は気温が低い反面、相対的に湿度が下がる上がることがあるので、気が抜けませんね。

 レンズに生えるカビにはいろいろあって、乾燥した状態で生えるのもいます。カワキアオコウジカビという種類です。戦前は、不活性ガスで密閉された双眼鏡の内部にカビが生えるわけがないと、カビとは認めてもらえなかったそうです。防湿庫では防げないカビで、東洋リビングのサイトでは「湿度が低すぎると発生するカワキアオコウジカビもあるので注意!」と明示しています。(正直で立派!)

 今回のカビはこれじゃないみたいです。レンズ内部にも生えたのは、ズーミングやフォーカシングで空気の出入があるからだと思います。世の中はカビなどの菌類が蔓延しているから、侵入を防ぐのはまず無理です。いかにして生やさない(成長させない)か…ですね。

 とりあえず自宅にあるカメラバッグからすべて中身を出して、バッグやパーツ類は日光浴です。菌を殺してしまうには 50 度以上に加熱するのがいちばん効果的なやり方です。近いうちに電気毛布のダニ退治モードを利用して、バッグだけでもやってみるつもりです。

 レンズはあまり荒療治はできないので、順番に光を通してやるくらいですかね。レンズのカビを防ぐには、頻繁に屋外で使うことです。よく使うレンズにはカビは生えないものです。仕舞い込むとダメなんですね。ホコリが被らないようにして、風通しのよいところに吊り下げておくのがいいみたいです。

 緊急事態発生で、慌てて機材を広げたりレンズを修理に出したりで、カビの写真を撮るのをコロッと忘れました。忘れなかったのは、タムロン・レンズライフ・メンバーズの登録です。会員になると修理代が 10% 引になります。ただし、メーカー窓口に直接送るのが条件です。

 街のカメラ屋だと、メーカー修理じゃなくて「なんとかテクノ」みたいな修理屋に出されることがあります。カビはコーティングを食うから玉ごと交換する場合があります。今回のケースはメーカー修理が最善でしょう。

2017/02/12(日)E マウントでα用テレコンを使う

 ミラーレス一眼でフィルム時代の交換レンズが復活しました。個人的にはマニュアルフォーカスはコンタックス(というかツァイスレンズ)、オートフォーカスはミノルタαシステムをメインにしていた関係で、ソニーのα7Ⅱにしました。

 初号機に手を出さなかったのは、あんなカメラが十何万円もするのは高い!と感じたからです。フルサイズだから高くて当たり前という姿勢は、消費者の足元を見たやり方です。十万円を切ったら買ってもいいかな?程度にしか思いませんでした。なかなか十万円を切りませんね。切ったところでもう買わないけど。

 最初はお粗末だったαレンズ用のマウントアダプターは、LA-EA4 でミノルタ時代の旧レンズもオートフォーカスで使えるようになりました。さすがソニー。立派です。ただ残念なのは、テレコンバーターが使えないことです。物理的に障害がなければ装着することはできますが、絞りが開放のままで選べません。これはソニー製のマウントアダプターすべてに共通の弱点です。

 ソニーでいうAマウントの交換レンズは、ボディーから外した状態では最小絞りです(写真右)。ボディーに装着すると開放になります。絞りリングはないからボディー側のダイヤルリングで設定します。LA-EA4 単体にレンズを装着すると、開放の手前まで絞りが開きます(写真左)。ボディーに装着した時点で開放になります。
LA-EA4 に装着した状態

 ボディーとレンズは電気接点を通じて情報のやりとりをします。ところが間にテレコンが入ると絞りの設定と AF ができなくなります。Aマウントのカメラでは制御できているから、やってやれないことはなさそうな気もしますが…

 ダメなものにしがみついていても仕方がないので、別の方法で使えるようにしました。サードパーティー製のマニュアル式マウントアダプターです。リングを回すと開放から最小絞りまで、手動で絞りが選べます。もちろんピントも手動です。ピーキング機能が使えるからそれほど不便は感じません。ただしF値がいくつかは山勘になります。

テレコンとマニュアル式アダプター
 写真中央はマウントアダプターにテレコンを付けた状態です。テレコンには絞りがないため、マスターレンズを装着して確認します。OPEN と書いてある方に回すと絞りが開放になります(写真左)。LOCK の方に回すと絞りが絞られます(写真右)。機械的に絞りの連動ピンを動かしているので、テレコンの有無に関係なく絞ることができるわけです。

 α7Ⅱは画素数を落として撮るときは「スマートズーム」が使えます。例えば最高画素数 24M ピクセルを 10M ピクセルに下げている場合は、画質を落とさずに約 1.5 倍まで拡大することができます。余った画素を捨てるのではなく、落とした画素数に応じて拡大機能に振り分ける技術です。

 とはいえ、24M ピクセルの画をただトリミングしているだけと言われれば身もふたもない話です。APSC と違いフルサイズは広角側に強い反面、望遠側を引っ張るには画素数を落とすか、テレコンなどの機材に頼ることになります。Aマウント以外のレンズは元々マニュアルフォーカス・マニュアル設定だから、テレコンは問題なく使えます。純正のAマウントアダプターだと使えないのはなんかさみしい気がします。

2017/02/09(木)キャリアの SIM を使う意味は?

 2枚の SIM を同時待ち受けできる DSDS(デュアルシム・デュアルスタンバイ)のスマホが登場して、それまで格安スマホと疎遠だったキャリアの SIM が使えるようになりました。3G 通話用のキャリア SIM とデータ通信用の格安 SIM の2枚挿しです。(au は 3G の規格が違うので別扱い)

 キャリア契約のカケホーダイはガラケーを使い、データ通信は SIM フリーの格安スマホを使う「2台持ち」の人には朗報です。格安 SIM の MVNO にも無料通話ができるプランがありますが、1回の通話時間に制限があって、キャリアの無料通話とは使い勝手が違います。(ドコモのカケホーダイライトは1回5分の制限あり)

 ソフトバンクの場合は、ホワイトプランで午前1時から午後9時までのソフトバンク同士の通話が無料になります。家族や友人がソフトバンクであれば、一般的な生活時間帯の通話には課金されません。相手がソフトバンク系の場合は、発信時にプププッという音がします。時間外や他社宛(一部のソフトバンク系 MVNO を含む)の通話は 30 秒 20 円です。条件付とはいえタダで通話ができるメリットは大きいですね。

 これにつられたわけではありませんが、いま使っているガラケーはソフトバンクです。仕事の絡みで J-PHONE にしたらそのうちボーダフォンに変わり、気がついたらソフトバンクになっていました。個人的にはあまり好きな会社じゃないから、いま思えばドコモでもよかったような…

 家族と通話する機会はそれほど多くないし、いまや身内のほとんどがよそのキャリアか MVNO です。家内は去年スマホに変えたときにどこやらの MVNO に転出です。ソフトバンクのホワイトプランのメリットはほとんどない状態です。DSDS でキャリアの SIM を使い続けるのは、それほど意味がない気がしてきました。

 引っかかるとすればキャリアメールくらいですが、こちらもあまり利用していないのが実態です。いちばん多いのが迷惑メールの着信で、あとはたまに家内から「迎えに来て!」のメールくらいでした。それと月に一回、ソフトバンクから「請求確定のお知らせ」ですか。そのほかのメールはほとんどパソコンでやりとりしています。(文字を打つのはやはりパソコンが便利)

 こうしてみると DSDS 機能でキャリア SIM を使うメリットはほとんどなさそうです。料金的には、ホワイトプランが 934 円(税別/月)、ウェブ使用料(S! メール)が 300 円と、それほど高くはないのですが、ソフトバンクのキャリアメールを使い続けるには「S! メールどこでもアクセス」というプランに追加加入しないといけません。メールのために 300 円余分にかかるので 1,534 円(税別/月)となります。格安の通話(音声機能)SIM だと 700 円(税別/月)で SMS メール機能もついてきます。数百円といえども倍以上の開きです。

 もし DSDS 機でガラケーの SIM を使うとすれば、音声( 3G 通話)機能だけに限定しないとパケット漏れで思わぬ課金が発生する可能性があります。つまりガラケーの SIM でキャリアメールまで引き継ぐのはやめたほうが無難ということです。その場合は、データ SIM に SMS 機能を付けることになり、いくらか高くなります。ソフトバンクのウェブ使用料は解約してしまうから「行って来い」だけどね。

 ケータイやスマホの通信費は、契約内容が複雑でわかりにくいので、こういう機会に調べて整理しておくのも悪くないですね。ちなみにソフトバンクのホワイトプランは2年契約が基本で、途中で解約すると契約解除料が 9,500 円(税別)かかるそうですが、My SoftBank で確認したらそういう記載はありませんでした。私の場合は違約金等は発生しないみたいです。(2010 年より前の古株だから?)

 今度ケータイの機種を替えるときは、MNP で他社に転出したほうが得策のような気がしてきました。電話番号さえ変わらなければ、細かい点を除いてとくに面倒なことはなさそうです。一時的に電話が使えない期間があっても命に関わるようなことはないでしょう。

 よく考えてみると、いままで「ケータイがあって助かったなぁ」という経験はほとんどなかったように思います。よくあるのは誰かの「お願い!」とか「助けて!」ですね。MNP で転出している期間くらいは、我慢してもらうことにしましょうか。

 ところで、買ってしまった SIM パンチはどうするの? ま、そのうち使いみちがあるでしょう。腐るもんじゃないし、毎月維持費が掛るわけじゃないしね。
OK キャンセル 確認 その他