2017/03/29(水)陽気で温室の中は蒸し風呂状態

 このところめっきり春めいてきて、植物の成長の速いこと。それだけ気温があがっている証拠です。杏子の花が咲きだして、もうすぐスモモの花も咲きそうです。この隣り合わせた2本は、どうやら授粉関係にあるみたいで、杏子の花が咲かない年はスモモが成りませんでした。一斉に咲くといいんでしょうが、スモモがいつも少し遅れて咲きます。

 春眠暁を覚えずと言うけれど、うっかり寝坊していられない事情があります。晴天の日は、早朝から温室内の温度が急上昇して、9時前に 30 度を超えるようになりました。8時には換気口を開けてやらないといけません。トイレに換気扇をつけたときに外してとっておいた換気口ですが、思わぬところで役に立ちました。

 快晴の日は換気口だけではダメで、30 度以下になるように、入り口の裾をまくってクリップで留めています。保温はタイマーやサーモスタットで自動化できるけど、冷ます方は手動でないといけないのが辛いところです。


 天井に吊るしてある四角い箱は、一丁前に LED の植物育成ランプです。冬の間は午後から日陰になるので、気は心で取付けました。一番上の棚の苗には効果があるみたいです。陽気がいい日は温室内の鉢を全部外に出して日光浴させています。水やりも外の方が楽だしね。

 写真には写っていませんが、このほかに 250W のヒーター、床暖房用の電気毛布とタイマーなど、なんだかんだで結構な設備投資となりました。その代わり、冬の間の保温は全自動でバッチリでした。春になって蒸し風呂状態の回避に神経を使うようになったのが難点と言えば難点ですが…

 初めは現像用の保温器を温室に入れるつもりでしたがやめました。内側に張ったプチプチと外装のビニールシートの間には水滴がビッシリで、かなり湿度が高い状態です。暗室は水を使うけど、そこまでの高湿度は想定してないだろうから、耐久性と安全性を考えて室内に置くことにしたわけです。現像用の保温器は、いまや貴重品だしね。

2017/03/21(火)現像用保温器で発芽した

 いまとなっては貴重品の現像用保温器で、野菜の種を温めてみました。セルポットに蒔いたのはミニトマトです。サカタのタネが売り出した「アイコ」という品種で、発芽温度は 20~30 度となっています。モノクロ(20 度)・カラー(30 度)兼用の保温器だから、ちょうどいい温度です。

 種を蒔く前に土の温度を測って、コントローラーのつまみが真ん中より低めの設定でよいことを確認しました。発芽温度は 20~30 度だから、25 度が目標値です。昼と夜では気温がかなり違うので、やはり室内で育苗するのがベターです。(写真の右端中央は温度計)


 普通は1ポットに2~3粒撒いて後で間引きするのですが、ひとつのトレイにポットが 20 マスもあるので一粒ずつ蒔きました。オリジナルの品種だけあって一袋に 17 粒しか入っていません。全部蒔いても空きがでます。とりあえず中央の6マスに蒔きました。時期をずらして育苗すれば、長期間にわたって収穫できると考えたからです。初回分からまず2~3苗をゲットする予定です。

 地温が 20 度以上あれば発芽まで4~5日だそうで、5日目に発芽を確認しました。農業も科学ですね。実験室で発芽の研究をやってる気分です。いちおう毎日、地温を測ったり水やりしたりと手間暇をかけてるしね。(手間暇というほどでもないか)


 発芽した後は温度を下げるんだそうです。セルポットごと保温器から外せばいいでしょう。本葉が2枚になったころに大きなポットに植え替えます。その後、第一花房に花芽がついてから定植します。苗がある程度育ってからだから、初めに植え替えるポットは少し大きめのほうがいいかもしれません。収穫までには何かと手間がかかります。

2017/03/15(水)花粉症に効いた自家製ナタマメ茶

 このところ杉の花粉が飛び交っているのか、鼻はグズグズ、目はシカシカでもう大変です。そういえば花粉症対策でナタマメ茶を作ったのを思い出しました。一番の効能は蓄膿症やアレルギー性鼻炎だそうです。花粉症にも効くと思い、去年、自宅で栽培したのを粉末に加工してあります。

 ティーバッグに詰めたのをポットに入れて、お茶代わりに飲んでみました。一袋で2杯分はとれます。飲んでしばらくすると、鼻がグズグズいうのが納まりました。どうやら効果があったようです。体質にも因るそうですが、私の場合は効いたみたいです。

 その代わり、一時間ごとにトイレです。ナタマメ茶のもう一つの効能は利尿効果だそうです。飲んだ後で立て続けに3回も行きました。世間一般に言われている効果は、やはり本当なんですね。(2日続けて結果は同じ)

 人身御供の人体実験で、正月に試飲したときには花粉が飛んでなかったので、実際に効くかどうかはわかりませんでした。それでも、ほんのり甘味があって飲みづらくないのと、命に別条がないことだけは確認済みです。先日、伯母さんのところにも届けておきました。

 ナタマメで赤い花やピンクの花が咲くものは微毒があると言われています。そんな情報もあって白い花で豆も白い白ナタマメの種を買ったのですが、赤ナタマメに毒があるというのは間違いだという説もあります。毒性の強いタカナタマメやタチナタマメと混同したため、赤いナタマメには毒性があると間違った情報が広まったとか…

 科学的根拠がイマイチ不確かですが、いずれにしても漢方薬にも使われる豆類には多少の毒が含まれるのかもしれません。薬と毒は紙一重です。少量をお茶にして飲む程度で、大量に摂取しなければ大丈夫でしょう。目の痒みには効きませんが、鼻のグズグズやくしゃみが抑えられるのはありがたい効果です。

 この調子だと、今年もナタマメを育てないといけない雰囲気です。問題は、生育が旺盛で 2m 以上は優に伸びるため、植えられる場所が限られることです。マメ科の植物は連作を嫌うから、去年植えたところは使えないし、ほかの場所も以前にエダマメを植えたり四角豆を植えたりでダメなところばかりです。キュウリの後にでも植えますか。


 写真は昨年 10 月上旬のナタマメです。通常のツルものに使うネットではなくてイボダケなどの支柱に絡めます。どこまでも伸びていくので 2m くらいのところで摘心するのですが、そこからさらに繁茂します。収穫するには冬までかかるから、南寄りに植えると北側はほとんど日陰になってしまうのが悩みの種です。

【補足】掲載写真の緑色があまりにケバかったので入れ替えました。それでもまだデジタルそうろうの作り絵っぽい不自然な写真ですが、前よりはマシだからよしとしましょう。
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