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2018年12月03日の記事

2018/12/03(月)伯母さんちの生活環境を改善する

 先週何日か伯母さんちにお邪魔して、セキュリティー強化の工事をしました。工事というよりは加工に近い作業です。駐車場の通用口は鍵が見当たらないので、ドアノブを新しいのに交換して外から施錠・開錠ができるようにしました。鍵は扉の横のキーボックスで管理します。

 裏庭に出る通路は、高さの低い簡易な扉があるだけです。枠に細竹を 10 本ほど立てて乗り越えられないようにし、内側から閂が掛かるようにしました。駐車場側からは開けられないので、セキュリティーが少しは改善されたと思います。伯母さんが庭に出ることはもうないだろうから、閂は掛けっぱなしにするつもりです。

 灯油タンクが置いてある裏庭の掃き出し窓は、枠が傾いて隙間ができています。扉がきちんと閉まらず施錠するのが大変でした。思い切り押し込んでようやくロックが掛かります。戦前からある古い家だから仕方ないですね。別に閂金具を付けて伯母さんでも施錠できるようにしました。ついでに隙間を木の板とパッキンで塞いで隙間風が入らないようにしておきました。

 あとはセンサーライトと防犯カメラを設置すれば、セキュリティー強化大作戦は終了です。こちらの苦労を尻目に伯母さんは、そんなことよりも自分の生活環境を改善するほうに気がいっています。電話の位置が遠いとか、ベッドからソファーへの導線が悪いとか、電灯のスイッチまでなかなか辿り着けないなど、不満がいっぱいです。

 末っ子の叔父さんがよく手伝いに来てますが、その人も既に 80 代です。介護ベッドを少し動かすにも大騒ぎで(ピクリともしない)、力仕事や工事を伴う作業は無理のようです。一通り不便な箇所がわかった時点で、私がやるしかないでしょう。伯母さんは一日中、どこをどうしたら便利になるか考えを巡らせているそうです。こういうところは私に似てますね。

 とりあえず電話の位置が決まったら配線をし直して移動させます。スイッチが遠くて手が届かない廊下の電灯は、センサーライトに交換する予定です。「見栄えのするのがええ」とか言ってましたが、センサーライトで豪華なのはあまりないから、実用性とコスト重視でいきます。廊下だしね。

 玄関の上り口にある電灯のスイッチは、ちょっと遠くて脚の悪い伯母さんがなかなかたどり着けない位置にあります。こちらはスイッチの位置を導線の近くに移動すれば灯具を変えずに済みます。日本家屋に合った高そうな灯具だから、そのまま使ったほうがよさそうです。

 手摺りや手押し車がないと歩けない老人の身になってやらないといけません。健常者の感覚で「このくらいは…」という発想は禁物です。それと、年寄りには長年の経験で培われてきた価値観や拘りがあります。日常生活の場だからそれも大切にしてやらないとね。

 試しに廊下の電球をセンサー式に交換してみました。球を換えただけです。スイッチを入れなくても点灯するのに驚いた様子で、えらく気に入ったみたいです。他の電灯も自動式にしてほしいと言ってました。見栄えよりも利便性のほうが大事だと気付いたようです。焦らず慌てず、ひとつづつ前に進めていくつもりです。
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