2019/05/31(金)ノラ猫の破壊的行為から庭を守る

 ガードを強化してからノラ猫の侵入がピタリとやんで、これで一件落着かと思いきや、甘かったようです。あの手この手で侵入を試みているようで、先日は塀際の棚に載せてあったイチゴのプランターが地面に落ちていました。猫の仕業です。

 例によって、プランターが落ちた瞬間を防犯カメラの画像記録から探します。落ちる寸前の画像に猫の姿が映っていました。まず背丈より高いお隣の塀を伝って、そこから棚に降りようとしていました。スチールパイプの棚だから足場はよくありません。器用に下の棚まで辿り着いてプランターに乗った途端に、バランスが崩れてプランターごと地面に落ちました。

 落ちた場所は堆肥箱の陰になって見えないので、猫がどうなったかはわかりませんが、さぞかしビックリしたことでしょう。侵入経路は判明しましたが、脱出経路が不明なのが気にかかります。簡単に庭から出られる場所がないからです。パイプ製の棚を上るのはちょっと無理です。無事に逃げられたということは、そこが侵入経路になる可能性が大です。

 一通りチェックしてみたけど、それらしい脱出口は見当たりませんでした。ま、痛い目や危ない目に遭うのを覚悟して時間をかければどこからでも逃げられるけどね。見つけたらひとつずつ根気よく塞いでいくだけのことです。

 この前ガードを固めた南隣のフェンスの隙間を昨日、見事に破られました。お隣の金網フェンスとウチの土留めの間に 12cm ほどの隙間があって、そこは透明ネットで塞いであります。壁とフェンスの間にも縦に 9cm 弱の隙間があります。こちらは杉板を当てておいたのですが、この板を無理やり外されました。フェンスに留めてあった透明ネットもテグスを切られて幅 1m ほどが宙ぶらりんです。

 力技でかなり乱暴に壊された、といった印象です。この辺をうろついている雄猫は、性格的に粗暴のようで、お隣の塀の上に敷設してあるトゲトゲは過去に何回も外されています。忍び込むんじゃなくて壊して入るタイプみたいです。先日も透明ネットを力ずくで破られました。

 ノラとはいえ動物を傷つけてはいけないと、ネットや木の板などでガードしてきましたが、相手が力ずくで破壊行為を繰り返すならそれなりの対処が必要です。透明ポリのネットを金網に交換すれば破られることはまずないけど、遠目にも目立つのが難点です。

 ノラ猫ごときに大人げないと思われるのもしゃくだし、さて、どうしたもんですかね。

2019/05/29(水)パッションフルーツの人工授粉

 屋外でもなんとか冬を越したパッションフルーツの大株は、新芽からツルが伸びてきました。ようやく花芽がつき始めたところで、5月中の開花はなりませんでした。それでも温室で冬越しした株は5月中旬から開花し始めました。こちらはお盆前に収穫できそうです。

 もともと亜熱帯の植物なのに夏の炎天下は苦手みたいで、気温が 30 ℃を超えると花芽がつかなくなります。今年は異常気象で、5月というのに 30 ℃以上の真夏日が続きました。あわや猛暑日という日もあって、これから開花がどうなるかいささか心配です。

 10 時前後に開花した花は1~2時間かけて成熟します。3本まとめて立っていた雌しべが横に開いてからでないと受粉しないようです。このあたりの環境では受粉に適した大型の虫が少ないので、雄しべをちぎって雌しべに人工授粉させます。ミツバチは花粉をかすめ取るだけであんまり役に立たないとか…

パッションフルーツの開花

 いままでの経験で、午後になっても雌しべが立ったままの花は人工授粉させても結実しないようです。同じツルにすでに実がいくつかついているからか、それとも気温が高いせいかはわかりません。先日までの 30 ℃超えのときは、そんな花が目立ちました。受粉しなかった花は、数日でしおれてしまうのですぐにわかります。

 きのうの雨で異常気象がリセットされるといいですね。雨の日は花粉が濡れて受粉しないので、いくつか咲いたようですが人工授粉はしませんでした。全部実らせようとしてもそれは無理です。とくにプランター栽培では、ひとツルに3個、株全体で 10 個くらいが目安です。

 梅雨の時期の気温が高いと、7月上旬には開花が止まります。収穫は9月下旬ごろですか。そのころから咲き始めた花は、結実しても年内には完熟せず、収穫できない可能性が大です。雪が降るか霜にあたれば株が枯れてしまいます。

 外で冬越ししたのは今回が初めてです。それでも生ってた実の半分以上は食べられずに廃棄しました。表から見ると紫色で熟しているように見えても、中は未熟か干からびているかでした。食べるつもりなら室内か温室で冬越しさせるのが無難です。

2019/05/14(火)なかなか花芽がつかない越冬株

 冬を越した地植えのパッションフルーツは、株元が親指ほどの太さになっています。春になって一斉に新芽が出始めました。この芽から伸びた新しいツルに花芽がつきます。ツルが短いせいか、花芽がつくのはまだ先のようです。

花芽が出ない越冬株

 隣の鉢は温室で冬を越した大苗です。4月下旬に定植しました。秋に咲いた花が実を結び、紫色に熟したまま春になっても落果せずぶら下がっていた株です。こちらはそのまま伸びたツルの先に花芽がつきました。今月中に開花すると思います。

花芽がついた温室株

 ツルは花芽をつけながら先へ先へと伸びていきます。株元に近い花芽から順番に開花するのですが、収穫できるのはひとツルに3個くらいですかね。それより先は受粉しても育ち切れずに落果してしまいます。たくさん花芽をつけるのは自然受粉しにくいからでしょう。一説には1割程度だそうです。実をたくさん収穫するには人工授粉が欠かせないんだとか…

 パッションフルーツの花は寝坊すけで、開花は午前 10 時ごろです。一気にパッと開きますが、雌しべが開き切り、雄しべの花粉が成熟するまでに時間がかかるので、人工受粉させるのは 11 時過ぎからです。一度咲いた花は一日限りで、夕方までに受粉しなかった花はそれで終わりです。

 いままでの経験から、受粉後2ヵ月半ほどで収穫できます。5月中に咲いた花はお盆前後には採れる予定です。熟すと自然に落果しますが、採れたてはかなり酸っぱいです。しばらく放置して皺が寄るまで待てば甘みが増します。私にはそれでもまだ酸っぱいけどね。

 殺人的に酸っぱいのが大好きな家内のために植えたのに、種が気になるとか言って食べようとしませんでした。かといってジュースにするほどたくさん収穫できるわけじゃありません。最初の目的はグリーンカーテンだし、この辺では外で冬越しできないから、大量に栽培するには無理があります。

 1年限りと思いきや、こういうのって大好きな人がいるんだよね。トロピカルフルーツに目のない人。何人かのそういう人たちのために、ここ何年か増産体制に入るハメになりました。初めて冬を越した大株は、果たして豊作となるでしょうか?
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