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2019年07月16日の記事

2019/07/16(火)4G の音声通話 VoLTE とは?

 前回、手持のスマホは 3G と 4G に対応しているから 3G が停止されても通話できると書きましたが、果たしてそうでしょうか? スマホ本体とフリー通話 SIM が VoLTE に対応していなければ 4G での通話はできません。

 4G の音声通話 VoLTE(ボルテ)は 4G 回線を使った通話です。LTE は厳密には 3G と 4G の間の規格で 3.9G だそうですが、四捨五入(?)で LTE=4G と一括りにしています。手元の ASUS Zenfone4 Max は、au と Y'mobile の VoLTE には対応しているものの、ドコモの VoLTE には非対応みたいです。ドコモ回線で VoLTE を使うには Zenfone5 以降の機種でないと対応していないようです。

 つまり、3G 回線が使えなくなったときに、手持のスマホでは音声通話に制限が生じることになります。ちょっと前までは DSDS(デュアルシム・デュアルスタンバイ)がトレンドでしたが、いまは DSDV(デュアルシム・デュアル VoLTE)でないと最先端ではなくなっています。4G を使った通信は、4G 音声通話とネット通信が同時進行で使えるのがトレンドになりました。

 VoLTE は高速通信・高音質がウリです。ただし、同じ通信網で対応機種同士での通話でないと実現しません。つまり、手元のスマホが VoLTE 対応機種でも相手がガラケーだったり、ローカルな天狗山の頂上にいたりした場合は、自動的に 3G 回線での通話になってしまいます。それと異なるキャリア(通信網)間では VoLTE での通話はできません。かなり限られた条件での通話となります。

 こんな状態で 3G 回線を廃止してしまって大丈夫なんでしょうか? 現在 3G の廃止予定日を発表しているのは au だけです。au の 3G は CDMA2000 で、ドコモや Softbank の W-CDMA とは規格が異なります。早く次世代の 5G へ移行したいのはわかりますが、異なるキャリアとの通話を担保できるのか、一抹の不安がないでもありません。

 一旦 VoLTE で通話しようとしても、相手が同じフィールドに居なければ自動的に 3G 回線に落とされます。では 3G が廃止されてしまったら、どうなるんでしょう。5G がスタートするときには、おそらくこの辺の問題はクリアされているとは思いますが、ほとんどアナウンスがないのがもどかしいところです。

 スマホの更新時期は 5G スタートから2~3年後と予想しましたが、実際にはもう少し早くなるかもしれません。ドコモと SoftBank がどうするか次第です。3G 回線の廃止は各社の事情によるでしょうが、国際的な問題もあります。日本に来たら 3G 通信ができないでは、観光立国どころじゃないでしょう。いまは動静を見守るしかないのかもね。
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