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2019年09月19日の記事

2019/09/19(木)防犯カメラのレンズを交換 _2

 普及型防犯カメラの撮像版は 1/2.7~1/3 インチで、大抵はねじ込み式の M12 マウントです。レンズを仮止めしてある接着剤を丁寧にそぎ落とし、ようやく焦点距離 3.8mm のレンズ部分を外すことができました。あとは 2.8mm のレンズにはめ替えます。(撮像版のサイズはサチコン管時代からの表記法で、実際の面積はかなり小さいです)

 フロントカバーを外した状態でモニター画面を見ると、従来よりも広い範囲が映し出されていました。ところが、フロントカバーをはめた途端に両サイドが丸く欠けます。さながら水平 180°の魚眼レンズのようですが、実際の写角はそんなにないから違和感があります。(ただ欠けてるだけじゃん)

プロテクターがケラレの原因

[フロントプロテクターを外した状態]

 原因は、レンズと赤外線 LED を分離遮蔽するためのレンズガードの縁が写り込んでいるからです。もともと 2.8mm レンズが使えない設計なのに、2.8mm 付を謳うなんて詐欺同然ですね。ひょっとすると、周りが欠けてるというクレームがきて途中で変更したのかもしれませんが、それなら最初からレンズガードの縁の高さを低く設計しておけば済むことです。

 2.8mm レンズで左右にケラレが出るなら、わざわざレンズ交換する意味はなさそうなのに、もうヤケクソで写角がもっと広い 2.1mm レンズに替えてみることにしました。フロントプロテクターを外した状態では、四隅が欠ける程度のケラレです。イメージサークルが少し小さいみたいです。(安物だったからかしら?)

プロテクターによるケラレ

[左がフロントプロテクターを外した状態。右は着けた状態]

 フロントプロテクターをはめた途端に、全天周魚眼レンズみたいに周囲が欠けた丸い画像になります。やはり 2.1mm の写角で丸い画像ではストレスが溜まります。計画通りフロントプロテクターを外して使うしかなさそうです。もちろんその状態では防水機能はゼロです。屋外で使う前提だから、かなりまずいですね。

 いろいろ試行錯誤して、フロント部分には 52mm 径のフィルターがほぼピッタリはまることを突き止めました。接合部分をシールドすれば簡易防水くらいにはなりそうです。これでようやく超広角カメラに改造するメドがつきました。(プロテクター部分を金鋸でゴシゴシ)

 ところが問題がいくつか生じます。フロントプロテクターのレンズ部分が囲われて独立しているのは、周りの赤外線 LED の干渉を防止するためです。それをなくしてしまったことで、フィルターの内面に赤外線 LED の光が反射して映り込みます。これでは夜間は使い物になりません。(なんてこったい!)

 ここで諦めたのでは男が(女も!)廃ります。赤外線 LED に遮光幕を貼り、フィルター面に反射防止膜を貼って、防御することにしました。この作業は試行錯誤しながら大変そうですが、なんとかしのぎ切るしかありません。一枚ガラスだからフィルターの断面を伝わって漏れてくる光までは、防ぎようがないけどね。

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