2019/09/12(木)LAN 内に複数の NVR が混在

 新調したルーターをゲートウェイにして、防犯カメラをネットから切り離しました。前から気になっていたのですが、NVR にも DHCP 機能の項目があります。NVR が取得する IP アドレスはルーターにお任せ、という意味ならいいのですが…

 最初に買ったインチキ PoE の4チャンネル NVR は、スイッチングハブの動きをするらしく、NVR 自体の存在感はほとんどありません。他の NVR からこの NVR につないだカメラも検出できます。同様に、LAN 内のカメラならどれでも画像を表示できます。4チャンネルだから4画面までしか指定できないだけのことです。

 なるべく少ない台数で管理したくて、現在は 16ch の NVR をメインにしています。カメラを一斉検索すると、「LAN 内に複数の NVR があり、この構成を停止するかどうか」という警告が出ますが、OK してそのまま進んで問題なしです。キッチン台の小型モニターにも掌サイズの NVR が仕込んであります。こちらは警告すら出ずに動いています。

 ところが、テスト的に導入した 32ch NVR を動かした途端に、カメラの IP アドレスが乱れるようになりました。どうやらこの NVR が DHCP に干渉しているみたいです。ルーターの DHCP 機能で IP を固定化することにしたのは、こうした事情もあります。

 ところで、どうして 32ch なんてキワモノを試す気になったかというと、「4K 入出力対応」に興味があったからです。32ch といっても 1080P の話です。4K は画像サイズが4倍だから 8ch しか表示できません。将来に備えてテスト的に使ってみることにしたわけです。

 対応するのは、1080P、5MP、4K です。1080P で 32ch、4K で 8ch になるのはわかりますが、 5MP が 25ch というのは計算が合いません。記録と出力が 500 万画素ないのでは? 実機の管理画面で確認したら 5MP は 32ch になってました。どうもインチキっぽいですね。

 CPU はヒートシンクが貼られていて型式は確認できませんが、いまどきの Hi-3535 なんかより古いタイプであることは間違いなさそうです。他の NVR と比べて動きがもっさりしてるし、アイコンが出てもクリック可能になるまでに少し時間が掛かります。(普通にやるとスカばっか)

 5MP や 4K(8MP) のカメラは手元にないから実際に使うのは先の話ですが、1080P のカメラでもたもたやってるようでは、実力より少し(というか、かなり)オーバースペックだったんじゃないですかね。(1万円ちょっとの商品に文句を言うのはなんだけど…)

2019/09/11(水)IP 設定をミスってボロボロに

 ネットと隔離された環境になって、わが家の防犯カメラはセキュリティーが強化されました。厳密には WiFi を通して不正アクセスされる可能性は残りますが、もろネットにつながっているよりは、はるかに安全です。WiFi を切って有線 LAN だけにすればより安全だけど、WiFi 接続のカメラを考慮してルーターを新調した意味がなくなります。

 いままでと同じセグメントだから、とくに設定し直すこともなく従来の環境を引き継げました。ところが、次の日になって LAN ケーブルの配線を変えた途端に、カメラの映像が出なくなりました。一部の画像は表示されてるから、NVR の故障ではなさそうです。

 IP 網をチェックしてみたら、カメラの IP アドレスが変わっているじゃありませんか。違うセグメントの IP アドレスです。ひょっとしてこのセグメントは、初期状態のルーターのものでは? ちゃんと設定を変えたはずなのに、なんか変なの…

 もう一度ブラウザでルーターの設定画面を開き、セグメントを前のものに変更しました。「設定」ボタンを押してと…。そこで「保存」ボタンが別にあるのを思い出しました。最後に押せばいいわと思って、実際には押してなかったのかも? (バカな私)

 ローカルネット内のすべての電源をリセットして、カメラが従来のセグメントに戻るのを期待しました。ほとんどのカメラは復帰したのですが、どうしても2台が戻りません。カメラに直接アクセスしようとすると、LAN ケーブルで信号のほかに電力も供給しているからやっかいです。設置場所から外してこないといけません。

 NVR レコーダーに IP アドレスを変更する機能があって、これでなんとかしのげました。一旦ゲートウェイのセグメントを直してから、次いでカメラの IP アドレスを指定するなど、ちょっとしたコツが要ります。とりあえず、メインの NVR はルーターを変える前の状態に復帰しました。

 たまに調理中に外の様子を見たいときがあって、キッチン台に小型のモニターを壁付けしてあります。そのために別の小型 NVR をモニターの後ろに仕込んであります。カメラの画像は LAN ケーブルで送れますが、モニターの近くに NVR がないと何ともならないからです。こちらは録画する必要はないので、掌サイズの小さなものを用意しました。それでも一丁前に 8CH です。

 DHCP でカメラの IP アドレスが変わってしまうと、その都度 NVR ごとに設定を合わせないといけません。そこで、カメラの IP アドレスを固定化することにしました。マックアドレスでカメラを指定しないといけないから、ちょっと面倒ですが、一度やってしまえばあとは楽です。マックアドレスは NVR で確認できます。

2019/09/09(月)防犯カメラをネットから分離 2

 防犯カメラと NVR レコーダーを独立したローカルエリアとして、インターネットから分離しました。外出先から確認するような使い方をしないのなら、ネットにつながっていないほうがセキュリティー面で安心です。頻繁にアップデートする装置はないしね。

 新しく購入したルーターを防犯カメラに充て、今まで使っていたルーターをそのままインターネットにつなぎます。TCP-IP のセグメントを変えて別の LAN グループにするのですが、防犯カメラは従来通りの IP アドレスでいくことにしました。10 台ほどのカメラをいちいち設定し直すのでは気が滅入ります。

 まず、防犯カメラのグループを従来の LAN から切り離します。LAN ケーブルの配線がややこしければ、一旦 POE スイッチと NVR の電源を落としても同じことです。いままで使っていたルーターの IP アドレスを新しいセグメントに変更して、インターネットがつながるようにします。このルーターは、ブラウザに IP アドレスを打ち込めば設定画面が開くようになっていて、詳細モードで IP アドレスが変更できます。

 次に、新規に購入したルーターをノート PC とイーサネットケーブルで接続します。同じメーカーだから、こちらもブラウザで設定画面が開きます。そして従来使っていた IP アドレスに変更します。これで防犯カメラと NVR のゲートウェイが同じ IP アドレスになりました。あとは、配線を変えて従来の LAN 環境から分離独立させれば作業終了です。

 ここでひとつだけ問題が生じます。すべてのカメラを LAN ケーブルで接続すればいいのですが、無線 LAN で接続していたカメラは SSID とパスワードが変わっているので画像が表示されません。新しいルーターの SSID とパスワードに変更する必要があります。カメラのリセットスイッチを押して、初期状態に戻してから設定をし直します。

 今回は WiFi 接続のカメラが1台だけだったので比較的簡単に設定変更できました。これが5台も6台もだったら大変です。カメラにリセットスイッチがなかったり、アプリで設定画面が開けなかったりしたら、もうお手上げです。上位機種のルーターを防犯カメラ用にして正解でした。これでしばらく交換することはないでしょう。

 もし外出先から自宅の様子を見たければ、別の IP カメラを用意すればいいことです。画像の転送はかなりの通信容量になります。10 台以上のシステムに外部からアクセスするのは非効率です。国内メーカーのネットワークカメラを1~2台用意して、比較的安全な環境で利用するのが賢明です。(ウチは必要ないけどね)
OK キャンセル 確認 その他