2020/05/07(木)盛り返した? 生協の宅配事業

 今から2年ほど前は、生協の宅配事業は逆風状態と言われていました。大手スーパーのほかにコンビニまでもが宅配サービスを模索しはじめたからです。高齢化で買い物難民が増えてきたのも宅配参入への圧力になったようです。

 生協への対抗というよりは、アマゾンや楽天などのネット通販を意識した対応だと思います。実店舗での購入が減り、インターネットでの通販が伸びていることへの危機感からでしょうね。ホームセンターでも実店舗のほかにネット通販をやっているところがあります。わが家でも二重窓化するときの部材はコメリの通販を利用しました。

 新型ウイルスの拡散で通販の利用が伸びています。生協の宅配も同様で、先週あたりから欠品が目立つようになりました。在庫のある商品でも数量が足りないものは抽選です。今週届いたうち一品は当選、一品は落選でした。当てにしていたキャベツは抽選にもならず欠品です。(トホホ)

 WEB サイトで確認したら感染拡大の影響による現状が大まかに説明されてました。過去のデータから予測していた数量を大幅に超える注文が集中し、配送センターの能力を超えてしまったそうです。110% までは対応可能だが 150% は無理だといいます。

 むむ、やはり5割も増えていたか。既存の利用者が多めに発注した分に新規の利用者分が加わり、能力を超えてしまいました。物を運ぶにはトラックも人も要るしね。こうなるのがわかっていたら新規募集を一時的にストップすればよかったのかもしれませんが、生協としてはこの追い風を逃したくなかったんだと推察します。

 来週届く分の明細がメールで来ました。注文した 17 点のうち約半数の8点が抽選です。4点が当選、4点が落選でした。抽選とならなかった9点の中でも、欠品で届かない品が出るかもしれません。(次回もキャベツとカップラーメンが怪しそう)

 宅配サービスを模索していた大手スーパーは、いま足踏み状態のようです。配送システムが整わないからでしょう。このご時世に慣れない宅配事業に乗り出すよりも既存の店売りに徹したほうが得策です。入場制限するくらいだから、宅配に頼る必要はないしね。

 新型ウイルスの影響はかなり長く続きそうです。一時的に急伸した生協の宅配事業は、安定供給できるかどうかが鍵になると思います。ここでパンクしてしまうと一転して利用者離れを招く可能性があります。ここが正念場でしょうね。(踏ん張れ!生協)
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