2012/09/09(日)デジカメのWi-Fi機能とは?

 行方不明だったコンデジの充電器が見つかりました。事務所に積み上げてあった荷物がバランスを失い、山崩れを起こしたのがきっかけです。片付けていたら出てきた袋の中に入っていました。そこもずいぶん探したんだけどね。
 諦めて買ってしまったので、自宅に予備で置いておくことにしました。カメラは持ち歩いても充電器までは一緒に持っていかないことが多いから、自宅にもあればいざというとき助かります。

 最近のコンデジは、Wi-Fi(無線 LAN)機能がついたものが増えました。GPS の利用方法は何となくわかりますが、Wi-Fi は何の役に立つのでしょうか? スマホの普及でコンデジの存在価値が薄れているそうです。それへの対抗ですかね。
 カメラだから電話機能がないのはわかりますが、スマホみたいにインターネットが見られるのかと思ったら、どうやらそれはできないみたいです。スマホをすでに持っている前提で、そちらに画像を送るのが主な目的のようです。(なんだ、つまんないの)

 撮ったその場で SNS や YouTube に画像を送りたい人が増えているそうです。そういう習慣になったのもスマホの影響でしょうね。だったらカメラの画像をスマホに送ればいいという発想です。スマホにもカメラ機能があるから、わざわざカメラで撮って送らなくてもいいのでは?
 普及型のコンデジに載せても意味がなさそうです。ある程度上の機種でないと Wi-Fi 機能を使う価値がないかもしれませんね。

 画像のアップロードのほかにも使い道があります。スマホをセルフタイマーのリモコン代わりに使うとか、ビデオカメラの画像をスマホで受けて監視カメラの代わりにするとか、いろいろありそうです。
 家電品の Wi-Fi 対応も進んでいます。家電メーカーの場合は、自社製品のテレビや録画機の HDD にワイヤレスで画像を転送できるのを売り文句にするでしょう。同じメーカー同士である必要はないはずですが・・・

 全国チェーンの写真店では、店内の Wi-Fi スポット化を進めています。デジタルプリントに占めるスマホの比率が上がってきているからです。デジカメにも Wi-Fi 機能がつくと、店頭受付機の使い方が変わるかもしれませんね。

2012/09/08(土)フランジバックとフォーマットサイズ

 一眼レフのフルサイズ化が進むと、フォーマットサイズの小さな APSC 専用の交換レンズが無駄になると、心配する人がいます。私もそう思ってコニミノ・ナナデジ用のワイドレンズは買わずじまいでした。
 Nikon D800 は高画素を活かし、画面の中央部分を APSC センサーとして利用する方法を採用しました。自動切換えが可能なのは、レンズ情報が共有できる同じマウントだからです。もちろん手動で設定することも可能です。

 手動切り替えでよければ、全く違った規格のレンズをクロップして使うことができます。フォーマットサイズが大きく、フランジバックが短いカメラほど、共有できるレンズの種類が多いことになります。
 「かまぼこ板に茶筒」とか揶揄されていますが、ソニーの E マウントは、面白い位置にいると思います。m4/3 よりフランジバックが 2mm ほど短いので、APSC と m4/3 を切り替えて使うことも可能です。写りがどうかはちょっと心配ですが・・・

 フルサイズの E マウント機の噂があります。36M ピクセルの撮像センサーなら、APSC や m4/3 でも実用的な画素数が確保できます。ニコワンやペン Q はともかく、ほとんどの交換レンズがそのままの画角で利用できるから、マウントアダプターで遊んでみたい人にとっては待望のカメラでしょう。

 ミラーレス機でオールドレンズを楽しみたい筆頭は、ライカマウントのレンズ群です。イメージサークルはフルサイズをカバーしているものの、フランジバックが短いため一眼レフでは使えませんでした。ご本家の M9 はフルサイズですが、軽四が1台買えそうなお値段です。
 膨大な数のライカ M/L マウントのレンズがフルサイズで使えるカメラがあったら、少々高くても飛びつく人は大勢いるはずです。いわゆる「沼の住人」です。レンズ沼にはまる人が続出するかもしれません。

2012/09/07(金)レンズ設計とフォーマットサイズ

 デジタル一眼レフやミラーレス機のフォーマットサイズを取り上げたのは、レンズ設計に大きな影響があるからです。例えば、フルサイズ用のポピュラーな標準レンズ 50mm F1.4 を 4/3 規格のカメラに装着すれば、100mm F1.4 相当で使えます。フルサイズ用で、こんな明るい 100mm はまずないはずです。しかもイメージサークルはそんなに要らないから、新設計で作れば、もっと小型軽量化が図れます。
 コスト的にも安くできるはずですが、価格が下がるかどうかは別の問題です。新設計の 100mm F1.4 を求めている人がどれだけいるか?という問題もあります。

 一般的に、フォーマットサイズが小さいほうが、F 値が明るいレンズが低コストで作れます。望遠側に強いのも特徴です。その反面、ワイドレンズの設計が難しく、既存のワイドレンズが流用しにくいのが難点です。例えば、28mm のワイドレンズは 56mm と、長めの標準レンズとしてしか使えません。焦点距離が2倍になってしまうからです。

 個人的には、フルサイズ用の交換レンズを 4/3 フォーマットと兼用しようというのは、ちょっと無理があるように思います。望遠レンズが超望遠になるのはいいとして、焦点距離が2倍というのは、使用頻度の多いワイド系には不利です。利用価値があるとすれば、ハズキルーペみたいな使い方ですね。(シジミ蝶がアゲハに・・・)

 4/3 フォーマットは、1インチセンサーとはサイズ的に近いものの、APSC よりひと回り小さいので、互換性に乏しいのが難点です。フランジバックの短い E マウント機にマウントアダプターを使って装着すると、周辺部がケラレます。
 今年の2月に、E マウント用アダプターにフォーマットサイズの小さい 4/3 (m4/3)用があるのはおかしいと指摘したら、先行する 4/3 用のマウントアダプターを重ねて使えば安く済む、とのコメントを頂戴しました。
 4/3 フォーマットのレンズではなくて、APSC やフルサイズ用のレンズを使うためなんですね。それなら納得です。
OK キャンセル 確認 その他