2018/10/30(火)テレビを AV モニターにしてみた

 朝晩が冷えるようになってから、熱源のある台所にいる時間が増えました。扉を閉めておけば明らかに隣の居間と温度が違います。PC は食卓に置いたノート、テレビはもっぱら台所の 22 インチで、せっかく買った 32 インチの 4K モニターは出番がない日もあります。(もったいない)

 そんなことから、もっと「もったいない」ことをしてしまうハメに…。台所の 22 インチテレビを 32 インチの AV モニターに替えました。外した小型テレビはキッチンカウンターの壁面に移動です。こちらはテレビを見るというより防犯カメラのモニターですね。壁の向こうの外の様子がわかります。

 今回購入した 32 インチのモニター(32MN62HM)は、「チューナーのないテレビ」と表現したほうがよい代物です。ディスプレーポートやアナログ RGB 端子がない代わりに、コンポーネントとコンポジット兼用の AV 端子が備わっています。LG のモニターなのに OnScreen Control(OSD) には非対応です。その分、低価格に設定さされているようです。予算的には2万数千円でした。

 面白いのは USB メモリーに記録された画像をダイレクトに表示できる端子 (USB 2.0) があることです。普通のモニターだと PC 経由で表示させますが、このモニターには再生機能が備わっています。PC を必要としないことからもこの製品が PC モニターではなく AV モニターだということがわかります。HDMI 端子は Fire TV Stic や Cromecast 用ですね。

 購入の決め手になったのは、内蔵の 5W+5W スピーカーの音質に対する評価が高いことです。テレビの代わりに使うのに外部スピーカーが必須では不便です。手持のスピーカーは 4K モニターに使ってしまったから、新規に購入するとなると余分な出費になります。レビューどおり、モニターにしては珍しく良い音質でした。

 ブラウン管式テレビで地デジ放送を見るのに使っていたチューナーは、今は 4K モニターにつないであります。チューナー側の HDMI とアナログ RGB 端子は、いずれか一方しか使えません。4K モニターとは HDMI で接続しています。映像と音声がケーブル1本で送れます。

 それとは別に D 端子とコンポジットは常時出力です。そこで今回購入した AV モニターとは、D 端子をコンポーネントに変換して接続することにしました。モニター2台にチューナー1台だから同じ番組しか映りませんが、同時に見ることはないからいいでしょう。壁を隔てて隣り合わせの場所にコンポーネントケーブルを引き込みました。天井近くの穴を通す関係でケーブルの長さは 5m です。

コンポーネント端子

 コンポーネントは画像情報を3個(緑・青・赤)の端子で送ります。コンポジットの画像情報は黄色の端子一つです。いずれもステレオ音声用として別に2個の端子(赤・白)を使います。コンポーネントは5個、コンポジットは3個。画質的にはコンポーネントのほうが有利です。チューナー側の D 端子の規格は D4 でした。ハイビジョン(1080i/720P)には対応しています。

 初期設定の画像は、ハイコントラストでド派手でした。やはりコンセプトは PC モニターではないようです。ケバイのが好きな人には受けがいいみたいですが、個人的には大人しめの画像のほうがしっくりきます。このあたりの調整はある程度できます。でも、チューナーがないだけで、どうみてもテレビですね。

2018/10/25(木)有料の NET 配信は普及するか?

 従来のテレビ放送のほかに、ネット回線を使ったコンテンツの配信が増えています。ちょっと前まではパソコンやタブレット PC で見るのが一般的な方法でしたが、近頃はパネルテレビでも視聴できるようになりました。数千円から1万円程度の機器をテレビの HDMI 端子につなげるだけで、簡単にネット配信が見られます。

 推進役はアマゾン(Fire TV Stic)とグーグル(Cromecast)です。 両社とも張り合っていて、アマゾンで Cromecast は売ってません。自社以外の配信サービスも利用可能で、互いに囲い込み競争の様相です。無料で見られるコンテンツもあれば、有料のサービスもあります。

 YouTube やニコニコ動画などは無料ですが、hulu や Netflix などは有料です。月々数百円から2千円程度まで、価格帯もまちまちです。定額で見放題のサービスもあれば、コンテンツによっては別料金のところもあります。有料といっても月額の基本料金は、BS 込みの NHK 受信料よりは安いけどね。(最高値の Netflix で税込 1,944 円)

 既存のテレビ放送に興味がない人なら、自分の好きなコンテンツが見られるネット配信のほうが魅力的かもしれませんね。NHK のいう「受信設備」とやらがない PC モニターに Cromecast や Fire TV stic をつないで、NHK を解約してしまう人もいるようです。近頃 NHK がネット配信で受信料を取ろうと画策しているのは、そんな事情もあってのことでしょう。(PC モニターも「受信設備」かい!)

 レンタルビデオ店を利用している人には、ネット配信サービスは魅力的です。新作の DVD ソフトを1~2本借りる料金で、膨大な量のコンテンツが見放題になります。レンタルビデオ店の利用客が年々減少の一途をたどっているのもうなづけます。蔦屋や GEO はどうするんでしょうね。

 ちょっと前までは、映画のテレビ放送が頻繁にありました。ナントカ映画劇場なんちゃって。最近あまり見かけないのは、ネット配信の影響ですかね。ネット配信は決まった時間にテレビの前に座らなくても、好きな時間帯に視聴できます。しかも自分好みのタイトルが、スマホなどテレビ以外の機器でも見られるから、テレビ離れはますます進むでしょう。

 新聞を読んでないのはみんな自民党、なんて放言していた大臣がいましたが、新聞をとってない家庭は思っていたより多いみたいです。でもウチの母親は目がほとんど見えないのに新聞を断ろうとしません。新聞をとってるのが一種のステータスなんですかね。ケアマネさんがそんなことを言ってました。(つまらんところで見栄張って)

 そのうちテレビが廃れて、チューナーのないモニターディスプレーが主流になるかも? そうなったら NHK はどうするんでしょう。どうやらネット放送も有料にして、PC モニターまで「受信設備」にする魂胆のようです。そんなこんなで NHK の受信料を払っているのがステータスの時代にはなりそうもありません。

ネットで大河ドラマ、ネットで朝ドラ… やめてよね。

2018/10/21(日)これからのテレビ環境を考える

 デスクトップ PC の更新に続いて 4K モニターを導入したことで、我が家の IT 環境改善は少し前に進んだ気がします。とはいえ、廃棄したブラウン管式テレビにまだ未練を残しているようでは、ただ単に「気がする」だけかもしれませんが… (アナログの味が懐かしいなぁ)

 台所の小型テレビが 1280x720 のハイビジョンから 1920x1080 のフルハイビジョン対応になり、720x480 のアナログテレビが 3840x2160 の 4K モニターに変わったものの、見られる番組は同じです。12 月から始まる 4K 実用放送を見るためには、4K チューナーが必要です。従来の BS 放送と同じ顔ぶれの局であれば、従来式の右旋波で 4K 放送が提供される予定です。BS アンテナを交換しなくても 4K チューナーと 4K モニターの組み合わせで視聴できます。

 では、4K チューナーを買うかというと、いまのところその予定はありません。ACAS チップの扱いがどうなるのかなど、不明瞭な点が多いからです。家電業界以外で 4K だ 8K だと騒いでいるのは NHK くらいだしね。民放の BS 4K チャンネルが実稼働するのは足並みの乱れもあって、さみだれ式の様相です。東京五輪までには本格稼働するでしょうが…

 4K 放送の枠を確保するために、民放のほとんどが BS 放送のフルハイビジョン送信をやめてしまいました。残っているのは BS11 と NHK BS プレミアムくらいのようです。地デジの最高画質はもともと 1440x1080i までで、BS 放送の大半が同等の画質に落ちました。4K 放送を視聴する気がなくて、いまの地デジと BS だけでよければ、価格が高い 4K テレビはもとより、フルハイビジョンでなくてもいいことになります。

 それでも台所のテレビをフル HD にしたのは、監視カメラが 200 万画素の 1080P だからです。NVR の設定を変えれば 720P でも表示できますが、わざわざ画質を落とす意味はなさそうです。昔は、フルハイビジョンのテレビは 32 インチ以上でした。いまは 20 インチクラスの小型テレビでもあります。いざとなればパソコンのモニターにもなるしね。

 これから冬になると、ガス台や炊飯器など熱源があって暖房効率の良い、台所に居る時間が長くなりそうです。ちょい見ができればいいくらいの感覚で価格の安い 22 型にしましたが、居座る時間が長くなるともっと大きな画面が欲しくなります。ここも 4K モニターを据えた場所と同じ三角コーナーだから、サイズ的には 32 インチですかね。

 では 4K モニターをこちらに持ってくればいいかというと、それはちょっと難点があります。パソコンは食卓の上のノートで十分だから使わないし、音質を求めれば外部スピーカーは必須で、置き場所を考えないといけません。壁から突き出たモニターアームの耐荷重は 10kg まで。モニターの重量は 9.9kg 。ちょっとぶつかっただけで終わりそうです。

 チューナーの問題もあります。内蔵型のテレビで 32 インチクラスは、割高で機種が限られます。かといって PC モニターにすれば、今回購入した 4K モニター用のチューナーが別に要ります。地デジ専用のチューナーがひとつ余っていますが、出力はコンポジットのみ。黄・赤・白の RCA ピンジャックですね。(つなげる端子はどこに…)

 八方ふさがりに見えたそのとき、LG から PC モニターの新製品が発売されました。HDMI(1.4)x2 の他に、コンポジット、コンポーネント、USB 2.0 の入力端子が備わっています。サイズは 27 インチと 31.5 インチの2種類。5W+5W のスピーカー内蔵で、音質もまずまずだとか。罪なことをしますねぇ。(うっかりポチりそう)
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