2019/03/17(日)半径100mの物件調査ってなに?

 不動産の一括査定サイトで3軒に依頼したものの、実際に見積がきたのは2軒でした。やたらと高値で調子のいいところと、リフォーム狙いで渋めの評価のところと…。もう少しデータがほしいと思い、別の一括サイトで4軒チョイスしてみました。

 査定見積書にハクをつけるためか、分厚い調査レポートを添付する不動産屋があります。これまで返事のあった6軒のうち3軒がこの式でした。査定・提案書の自動作成ツールを提供する不動産関連企業があるんですね。

 月額いくらで契約する方式だから、何件調査しても追加コストは紙とインク代だけです。とはいっても何十ページもあるので、インクジェット出力だとバカになりません。中身がなければ無駄なコストです。

 最初にきた不動産屋のレポートは半径 300m を基準にしていました。中古物件とリフォームをセットで売り込むのが必勝パターンの会社です。円内に含まれない施設などもリストには表示されますが、最寄りのバス停が円内に含まれていないのは、物件の評価を低く見積もるためでしょうか? 共同住宅の敷地が広いので、半径 300m ではいかにも狭すぎます。

 次に届いた不動産屋のは、半径 500m になっていました。中古マンションを得意とする不動産屋で、ここの提案書が一番まともでした。見積も実勢売買価格に近い金額です。最近実績が伸びているみたいで営業も積極的です。ここも中古物件+リフォームが必勝パターンのようです。

 遅まきに届いたチェーン店のレポートはお粗末でした。半径 100m になっています。円内の面積は、パイRの自乗で3万 1,400 ㎡。共同住宅の敷地面積とほぼ同じです。これじゃあ自分の敷地内だけで調べてるのと同じですね。中心点が南寄りだったので、2/3 が敷地内、残りの 1/3 は南隣の学校の校庭でした。紙とインクの無駄使いです。

 最後に届いたレポートには、半径〇メートルの調査資料は入っていませんでした。無駄な資料がないのでスッキリして読みやすい体裁にまとまっていました。一括見積サイトからの紹介だと、他社が自動作成ツールで作った調査資料を添付しているケースが多いはずです。上げ底のレポートよりも自社の特長を訴求する内容に徹したほうが得策かもしれません。

 さて、どこの不動産屋に頼みますかね。とりあえず机上査定で依頼したから、実際に物件を見て正式な見積をしたいと、判で押したようにどの会社も言います。電気も点かない空家へ出向いて、何社も相手にするのは億劫です。写真を持参して不動産屋の店で商談し、それから絞ったほうがいいかもね。
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