2019/12/27(金)焦点距離 0.1mm 差で異なる写角

 ドームカメラの 3.6mm レンズを 1.8mm に交換したものの、どうも写角が思ったより広くない気がしてきました。改造前は、同じ 3.6mm でも撮像素子 1/2.7" のカメラと比べて映る範囲が狭かったから、CMOS のサイズは 1/2.9" か 1/3" のようです。撮像素子の面積が小さいと、広角系レンズでは不利です。

 ちょうど 1.7mm レンズを注文してあったので、試しに 1.8mm とすげ替えてみました。たったの 0.1mm 差なのに、映る範囲がかなり違います。普通の広角レンズではここまでの差は出ないはずですが、魚眼系は勝手が違うようです。レンズとドームカバーをギリギリまで近づけないと、周辺が大きくケラレます。LED の基盤とレンズユニットが内部で干渉したので LED は取外しました。

1.7mm レンズに替えたドームカメラ
[郵便受けの上方に設置。側溝の真上だから車とは干渉しない]

 今回はレンズを下に向けた俯瞰姿勢です。とくに真下を狙う場合は、写角の広さを最も感じにくい位置関係となります。地表から 3m 程度の高さでは、1.7mm でも道の両端までカバーできませんでした。1.8mm では真下の道路が画面の大半を占めてる印象です。

 1.7mm よりも焦点距離が短いものでは 1.0mm というのがありますが、1/3" CMOS で視野が丸く映る全天周魚眼レンズです。こちらの使い道とはちょっと異なります。やはり CMOS のサイズが 1/2.7" 以上のカメラにするのが最善策のようです。金に糸目をつけなければの話ですが、予算の都合もあるし、今回はこれで諦めることにします。

 1.7mm レンズをもう1個追加注文して、道路側をドームカメラ2台でカバーしました。魚眼系は映る範囲が広い反面、隅のほうは被写体が圧縮されて視認性が悪くなります。結局のところ近場しか見分けられないから、1台ですべてをカバーするのは無理でした。(映ってりゃいいってもんじゃない)

 手許に 1/2.5" 5MP の 1.8mm レンズが1個余りました。明るさは F2.0 です。格安のドームカメラが手に入ったら、お天気カメラにでも改造してみますか。

2019/12/19(木)ドーム型防犯カメラを改造する_2

 ドーム型カメラの交換用レンズは、焦点距離が 1.8mm です。レンズは国内発送だったからカメラよりも1週間ほど早く届いていました。早速作業に取り掛かります。レンズはボンド止めではなくネジ止めだったので簡単に外せました。

 レンズガードのくり抜き部分より 1.8mm レンズのほうが大きいため、赤外線 LED のユニットが元に戻せません。夜間もカラーモードで使うから、LED は不要なのですが…

 アクリルドームは光学性能的に劣ります。周囲の光が乱反射して画像が乱れるから、レンズ周りの遮光パッドは元に戻したいところです。遮光パッドは LED ユニットと一体です。プラスチック製のレンズガードを無理やり除去(破壊?)して、LED ユニットごとはめ戻しておきました。

 それまでケラレなしで全画面表示していたのに、今度は四隅が欠けます。そこでカメラユニットの下にナットを2つ噛ませて持ち上げ、レンズの先端が前に出るようにしました。レンズとドームカバーの距離が縮まって、ケラレはなくなりました。レンズ前面がドームカバーに近いほうが画質はよいように思います。(少なくとも乱反射は軽減)

ドームカメラを改造
[設置は下向き。雨除けの鉢皿はご愛敬]

 今回購入したカメラは、ドームカバーがスモークではなくてクリアでした。内部のカメラユニットが丸見えです。郵便受けの上方に設置してレンズは真下に向けるので、見えても問題はなさそうです。超広角だから道路の端まで映りますが、通行人にはおそらく想像できないでしょう。

 これで玄関周りの監視カメラは、正面・側面・表側の3台になりました。防犯というよりは来訪者や郵便物の確認が目的です。まぁ3台もあれば結果として防犯効果も期待できます。正面突破してくる泥棒はまずいないだろうから、他もしっかり固めとかないとね。

2019/12/18(水)ドーム型防犯カメラを改造する

 監視カメラや防犯カメラには半球型のカバーに覆われたドーム型があります。目立たないことから屋内の監視によく使われていますが、防雨機能を備えた屋外型もあります。あまり目立たないから防犯カメラというよりは監視カメラですね。

 わが家の監視カメラ網には2台あります。どちらも道路側に設置しています。夜間は赤外線 LED が点きますが、日昼はスモークドームで中身は見えません。カメラがどちらを向いているかわからないので、通行人に余計なプレッシャーをかけないようにとの配慮です。

 2台とも PTZ 機です。パーン・ティルト・ズームが電動式で、室内から遠隔操作で監視エリアを変えられます。実際には、表示範囲を一度設定したら、あとはそのまま固定して使っています。大抵は目いっぱい広角側だから、2.8mm の単焦点レンズでもいいんだけどね。

 超広角レンズや魚眼レンズ付きの市販カメラがありますが、周辺がケラレるなど、設計に無理があるものが多いですね。ドーム型ならケラレずに表示できるのではないかと考え、M12 マウントの格安ドーム機を物色してみました。中国からの取り寄せでよければ、5千円以下のものがあります。

 スペックはかなり細かく表示されているのに、レンズの焦点距離がわかりません。出品業者に何度か問い合わせたところ、「サプライヤーからの返事では 2.8-12mm」だそうです。サプライヤーがメーカーなのか商社なのか知りませんが、ただ仕入れて売ってるだけの印象です。カメラのことはあまりよくわかってないみたいで、頼りない感じです。

 改造する前提だから、初期不良でない限りは返品しないし、保証も無用です。改造に失敗したらダミーカメラにでもするつもりで注文しました。届いた商品は 2.8-12mm ではなく単焦点レンズ付でした。多分 3.6mm だと思います。マウントが M12 だったから文句はないけどね。

格安ドームカメラ
[付属の LED ユニットとレンズを外した状態]

 一応、出品業者には連絡しておきました。すると「商品とパッケージの写真を送ってほしい」と言ってきたので、写真撮りしてメールで送りましたが、それっきり返事がきません。しばらく経っても商品ページにレンズの記載がないところをみると、うやむやになってしまった感じです。

 交換用のレンズは 1.8mm です。ドーム型だからケラレなしでいけると踏んでましたが、実際にはそう簡単にはいきませんでした。(次回に続く)
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