2021/06/22(火)ドラレコの室内カメラを調整する

 3カメラ独立式のミラー型ドラレコは、当初の思惑が外れて使い勝手がよくありません。室内カメラがデフォルトで起動時の画面に指定できないのと、露出が車内に合って窓の外が白トビぎみです。左右の窓から車外を確認するのが目的でしたが、かなり見づらいのが難点です。

 販売社に問い合わせたところ「カメラを下向きにしたらどうか?」との頼りない返事でした。カメラの視界の上部にリアウインドウがくるように、すでにしっかり下向きです。ここは自分で解決するしかなさそうです。無い知恵絞って、あれこれ検討してみました。

 まず、 ND フィルターで画面全体を暗くするのは、自動補正で元の明るさに戻されてしまうので NG です。窓にスモークフィルムを貼るのは、一見よさそうに思えますが、窓からの光が減って車内が暗くなるから効果は半減しそうです。ないよりマシの世界ですね。

 そこでカメラの視界に明るい部分を作り、全体の露出を抑える手を考えました。販売社の「カメラを下向きに…」という言い分は、たぶんこの効果を期待してのことだと推察します。一般的に、室内カメラの下方(前席部分)はフロントガラスからの光で明るくなっています。

 カメラの上か下に白い紙を当てて、それを映り込ませる手を思いつきました。超広角といってもレンズの周りを赤外線 LED の分厚いリングが囲んでいます。実際にやってみると、かなり突き出た形にしないと映り込むところまでいきませんでした。あきらかに邪魔です。

 そこでハイルーフの天井部分に銀シートを垂らして、その反射光を映し込むことにしました。ミラー型のモニターは横長だから、上下はカメラの視界の一部しか表示されません。上部の銀シート部分はモニターに表示しないようにすればいいことです。

銀シートで明るさのバランスを調整してみた
[銀シートで明るさのバランスを調整してみた]

 あれこれやってみて、少し改善できました。後部座席のカバーを白っぽいのにするなど、車内をなるべく明るくするよう工夫すれば、もう少し外が見やすくなると思います。

 室内カメラは、暗いときは赤外線 LED が点灯してモノクロ画面に切り替わります。赤外線 LED は室内を照らすのが目的だから、黒テープを貼って赤外光を遮断しました。こちらが見たいのは窓の外の状況です。車内の様子じゃありません。

2021/06/20(日)間仕切りカーテンで空調を効率化

 エブリィは運転席の後ろに広大な空間が広がっています。何も対策をしないと、この空間まで冷やしたり暖めたりして空調に無駄なエネルギーを使うことになります。普段は一人しか乗らないのでもったいないですね。

 運転席と荷台を仕切るために、ディーラーの純正オプションで「間仕切りカーテン」というのが出ています。透明ビニールでできていて、ルームミラーでバックドアの窓の外が確認できるようになっています。でも取付費込みで 13,860 円もするんだわね。

純正パーツの間仕切りカーテンと荷室内部
[純正パーツの間仕切りカーテンと荷室内部]

 節約できるガソリン代よりも高くつきそうです。そこで、自分で透明カーテンを取付けることにしました。家庭用のカーテン生地で透明というのはないから、普通は汎用の透明ビニール地を利用しますが、今回はシャワーカーテンで透明のものを見つけました。

 イレクターパイプで組んだ天井収納の横バーにリングを通し、仮設的につけてみました。薄い代わりに透明度は抜群です。ビニールは断熱性が高いから、薄手のものでもないよりはうんとマシです。

横バーに仮設的につけてみた

 純正パーツのカーテンを留める穴が天井に3つ開いています。でもキャップを外してみるとただのバカ穴です。ネジは切ってありません。純正品はディーラーでネジ穴の取付け加工をするみたいです。取付費とはネジ穴加工のことですね。

 商品名「ちょっとナッター」などでネジ穴を取付けることも考えましたが、下穴をかなり大きくしないといけません。自作で吊るカーテンはごく軽いものです。内装を留めているクリップを使ってプラスチックレールを固定することにしました。クリップの丸い頭をレールの溝にはまるようにハサミで細長く切断します。

 後で元に戻せるよう、クリップは市販のものを加工しました。マツヤマパーツの 2-A27 が純正品とほぼ同一ですが、手に入らないときはカーショップで数個入りの汎用品を調達すればいいでしょう。

カーテンレールに吊ってみた
[カーテンレールに吊ってみた(奥のメタルリングは仮設時のもの)]

 カーテンレールは 91cm の半間用を 78cm に切り詰めました。天井面はフラットではないのでそれでもまだ隙間ができます。そのためプラレールは両端を少し曲げています。レールからはみ出たカーテンはマジックテープで留めました。カギ状のオス側が天井面にくっつきます。

2021/06/17(木)車で寝られるように検討してみた

 エブリィジョインのシート構成を利用して、疑似的なフラットシートを使い一人用のベッドを作ってみました。そのままではデコボコしているけど、クッションやマットを使ってある程度は平たくすることができます。

 コンパネやベニヤ板を使えば、強制的に平面を確保することは可能です。でも今回はそれはしないことにしました。重量的に負荷をかけたくないからです。役に立ったのは、高反発ウレタンの折り畳みマットでした。(幅 60cm、長さ 180cm の6つ折り)

クッションなどを使いシートを平坦に
[クッションなどを使いシートを平坦に]

 クッションや荷物用の毛布などを使い、ある程度平たん化したシートに高反発マットを敷けば、ほぼフラットなベッドができます。あとは低反発マットや寝袋などを併用して、快適な寝床を確保します。

 まず考えたのは、車から一歩も出ずに仮眠用のベッドが設営できることです。いつも晴れとは限らないし、簡単な作業で寝床が確保できることが最善と考えました。カーゴスペースの網棚は後ろに移動して、荷物置き場や机としても使えます。

 寝床に必要なものは、天井部分に収めることにしました。緊急避難的に使うこともあるから、常時積んでおくのが基本です。重量も容量も最低限にするのが理想です。ほかの荷物を積むときでも、カーゴスペースが有効に使えるよう考慮しました。

袋状のゴムネットを下に張って二重構造に
[袋状のゴムネットを下に張って二重構造に]

 6つ折りのマットは3つ折りにして天井部分に収納しました。底に百均の金網2枚を敷いて支えています。その下に袋状のゴムネットを張って二重構造にしました。毛布や衣料品はこの袋の中に入れたり上の隙間に突っ込みます。軽いものなら垂れ下がることはないでしょう。

 イレクターパイプで作った天井収納は、組み合わせ方でいろんな積み方に対応できるよう、細かい芸がしてあります。後部ラゲッジの網棚も使わないときは天井部分に収納できます。外したら持って行き場がないでは不便だからね。

 今回のリニューアルに使った資金は、安全ブレーキの補助金です。65 歳以上の高齢者には7万円が支給されます。ジョインはオプションじゃなくて標準装備だから、追加の出費はありません。全額を設備の予算に回すことにしました(というか、もう回っちゃってる)。
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