2020/08/30(日)LANの怪、風が吹いたら桶屋が…

 たまに「風が吹いたら桶屋が儲かる」という諺を耳にします。なぜ桶屋が儲かるのかは諸説あるようですが、原因と結果の関係が単純でない例えで使われてるみたいです。LAN 環境にも似たような点があって、どういう関係でトラブルが起こるのかよくわからないことがあります。

 LAN 環境の構築にはかなりの知識と経験が要ります。IP カメラを使った監視システムも同様です。挙動がおかしいカメラが「犯人」かと思えば、実はそうでない場合があります。何がどこでどう関係しているのか、雲をつかむような世界です。

 こちらの知識と経験が乏しいのが主な原因ですが、防犯カメラで飯を食ってるわけじゃないし、右往左往するのは仕方ないですね。当面はモグラたたき的な対応に明け暮れることになります。この間、遭遇したトラブルはというと…

 同一 LAN 上に WiFi 接続の IP カメラがあると、画像の途切れが頻繁に起きます。2台のうち、すぐ復帰するカメラと長いこと途切れたままのカメラと、どちらに原因があるのかよくわかりません。そのうち有線接続のカメラまで画像が途切れるようになったので、WiFi 接続のカメラを外したところ復帰しました。

 ルーターを新調したから、ルーターのアンテナ数が足りないわけではなさそうです。いまのところ原因は不明です。WiFi 接続のカメラは画像の遅延が醜いのが欠点です。玄関チャイムが鳴っているのにモニター画面には誰もいない…てなことも。仕方なくいまの LAN 構成から外すことにしました。(有線接続でも若干の遅延はありますが…)

 先日、PC からブラウザで IP カメラにアクセスしている最中に、突然画像が表示されなくなるトラブルがありました。IP アドレスを変更したり、固定 IP から DHCP に変更したり、大きな変更をしたときは再起動を要求されますが、それとは違います。一旦ブラウザを閉じてから再度カメラにアクセスしようとしてもエラーになります。(困ったな)

 IP アドレスは固定してあるから変動していないはずです。 PC から PING コマンドを送ると反応します。ただし到達時間が不規則で、一部が届かないこともままありました。カメラが不安定になっているみたいです。カメラモジュールやレンズ、PoE モジュールなどを別々に買ってきて組み立てた自作機だからかしら?

 カメラのほかにルーターや NVR を再起動するのは基本作業です。カメラにはリセットボタンがないので、TWSNMP というアプリで LAN 構成と状態を確認し、あれこれいじっていたらそのうち復帰しました。見切ってお払い箱にしなくてよかったですね。

 ブラウザでカメラを認識しているのに ID やパスワードエラーでアクセスできない場合は別ですが、ブラウザでプラグインアプリが立ち上がらないときは、しばらく様子を見たほうがよさそうです。いまの知識レベルでは対応できなくても、そのうち解決策が見つかるかもしれません。

 今回は電源を入れたまま一晩放置しておいたら、なぜか復活してました。知識は蓄積できなかったものの経験の上積みにはなりました。トラブルの理由はわからなくても桶屋は儲かったみたいです。

2020/08/16(日)IR カットフィルターなしの夜景

 最近の防犯カメラはほとんどが撮像板に CMOS を使っています。赤外線領域まで感知するので IR カットフィルターを使って視覚に近い色調にしています。フィルターなしだと全体にマゼンタがかった変な色になります。これは写真用のカメラでも同じです。

 一方、夜間は赤外線 LED を照射して真っ暗闇でも写るようにしています。IR カットフィルターは、暗くなると自動的に外れます。でないと赤外線 LED の光を捉えることができないからです。この場合、画面はモノクロになります。CMOS の特性を生かした防犯カメラ独特のやり方です。

 夜間でもカラー画像で写るように外構の照明を増やしました。近頃の防犯カメラは優秀で、数ワット程度の照明があれば夜でもカラー画像が見られます。パソコンからカメラにアクセスして、夜間の表示モードを「カラー」に変更すればフルカラー化できます。このとき IR カットフィルターは CMOS の前にかかったままです。

 ところが、先日購入したドームカメラは、夜間の表示モードを「カラー」にしても IR カットフィルターが外れた状態になってしまいます。そのために暗くなると画面全体がマゼンタ色に変わります。IR カットフィルターの ON/OFF は、明るさだけで切り替えているみたいです。こういう動作をするカメラは初めてです。

 販売者(中国)に問い合わせましたが返事がありません。仕方がないので IR カットフィルターを制御するケーブルを基盤から外すことにしました。通電した状態で明るい時に外せば IR カットフィルターはかかった状態のままです。暗くなっても自動的に切り替わることはないはずです。(通電中の作業はくれぐれも慎重に!)

IR カットフィルターのケーブルを外す
[黄色の矢印が IR フィルターの制御用ケーブル]

 このカメラの CMOS は SONY IMX335 で、夜間でもカラー表示できる高感度がウリです。SONY ではこのクラスを STARVIS と呼んでいます。IMX335 を使いながらなぜ夜間のカラーモードで IR カットフィルターを外す仕様にしたんでしょうね。他社のカメラはちゃんと映るのに…

 そういえば、商品の WEB ページでは夜間のサンプル画像がモノクロになってました。IMX335 を採用の場合は、夜でもカラー画像にして高感度を訴求するのが普通です。スモークドームだから少しでも明るさを稼ぎたかったのか、あるいはプログラムのバグなのかわかりませんが、販売者は百も承知の上で売ってるところをみると「確信犯」ですね。

 明るさによって IR フィルターを ON/OFF しない固定タイプのマウントユニットもあります。普通ならそれと交換するのですが、写真を見てのとおり PTZ 機は構造が複雑です。バラすのも大変、組み直すのも大変です。端子を一ヵ所はめ直すだけで元に戻せるから、このやり方が無難だと思います。

2020/08/14(金)ジャンボ系の黒にんにくができた

 無臭ニンニクに続いて、エレファントガーリックで黒にんにくを作るテストが終了しました。前回同様、炊飯器の保温モードで2週間です。保温モードは 36 時間経つと自動的に切れてしまうので、毎日リセットしないといけません。それさえ守れば、まず失敗することはないですね。

エレファントガーリックの黒にんにく
[上の3球は無臭ニンニク、その下がエレファントガーリック]

 釜が5合炊きと小さいので、ジャンボ系は一度にたくさんは無理です。鱗片にバラせばそこそこの量が入りますが、今回は初めてのテストということで、鱗茎ごと入れました。底にエレファントガーリックを3球、上に無臭ニンニクを3球置いて、隙間をバラの鱗片で埋めました。

 ジャンボ系は球の大きさがデカイから、並べてみると結構な量です。小ぶりの無臭ニンニクでもホワイト6片種の2Lサイズ以上あります。エレファントガーリックも小ぶりなほうですが、底に3球並べるのがやっとでした。来年は巨大サイズばかり狙わずに、黒にんにく用に小ぶりなものも収穫できればと思います。

 味? 普通のニンニクで作るよりフルーティーでおいしかったです。しかもニンニクの臭いはまったくしません。普通のニンニクだとかすかに臭いが残ります。作ってる時もそんなに臭いは出てなかったように思います。ニンニク臭に弱い人にはジャンボ系がよろしいようで。
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