2010/06/26(土)「世界最小」は必要か?

 話題の SONY NEX-5 は、レンズ交換式デジタルカメラでは、世界最小・最軽量が謳い文句です。何であっても「世界一」は、宣伝文句になります。
 実際にレンズを装着すると、ずいぶん大きくなりますが、APSC サイズの撮像素子を採用して、マイクロフォーサーズのカメラよりも小さいというのは立派です。

 ボディーを小さくするために、犠牲になった部分もあります。ストロボが別付けになったり、アダプターを介して取り付けたα(A)マウントのレンズがマニュアルフォーカスしかできなかったりする点は、筐体の制約からでしょう。
 共通仕様のアクセサリーシューでないこともマイナス点です。

 レンズを付けた状態では、いくらボディーが小さくても、そこそこの大きさになります。「世界一」である必要があるかどうかは、意見の分かれるところでしょう。(事業仕分みたいな話になってきた)

 次期モデルや他社機には、世界最小・最軽量であることよりも、機能重視のミラーレス機を望みたいところです。これ以上小さくなったら、かえって使いにくいでしょうね。
 ミラーボックスとペンタプリズムがないだけのレンズ交換式カメラでいいのでは?

 αレンズがオートフォーカスで使えないのは、個人的には苦になりませんが、一般ユーザーから見れば実用性に乏しい仕様です。ただ「はまる」というだけです。
 Eマウントの専用レンズがどれだけ揃えられるかに、このシリーズの成否が掛かっている、と言っても過言ではないでしょう。
 次期ムービーカメラにEマウントを採用する計画があります。このあたりはソニーの強みです。

 ムービー市場とは無縁のニコンや PENTAX(HOYA)が、今後どう出るか?興味があります。もし「世界一」を目指すなら、機能と互換性を重視した設計にしてほしいですね。
 「Nikkor レンズ交換式のカメラでは世界最小・最軽量」というのはアリですが・・・
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