2011/03/31(木)4月バカも自粛?

 毎年4月1日は世界的にエイプリルフールとして、「公然とした嘘」が飛び交います。せいぜい悪い冗談程度のたわいもない内容ですが、時と場合によっては冗談で通じないことがあります。

 大震災に見舞われた日本では、エイプリルフールも自粛モードになるのでは? 例え明るい内容の嘘でもヒンシュクをかいそうです。ぬか喜びの後には、予想以上の落胆が襲います。冗談を言っている場合じゃないですね。
 でも、「ニコンがEマウントのミラーレス機を発表!」くらいなら許されるかも?

 このブログでいままでにエイプリルフールを話題にしたことはないから、明日もマジな話です。それと、大震災に関する話題はなるべく書かないようにしています。
 あちこちのルートから、かなりの情報が入ってきていますが、確かでもない話をネットで流すと、風評被害を助長する結果になりかねません。
 災害を免れた地域は、慌てず騒がず支援に徹するべきだと思います。

 最近ふと思うのは、アナログ時代の資産を引継ごうという発想は、デジタルカメラの発展を阻害しているのではないか?ということです。
 フィルム時代の交換レンズをそのままの写角で使いたいから、低価格の 135 フルサイズ機を待望する!なんてのは、その典型かもしれません。

 マウント規格をそのままにして、フォーマットサイズの違う APSC 機を投入したメーカーに、責任の一端があるのは明白です。引継ぎたかったのは、従来のシステムだけではなく自社製品のユーザー層だったのでは?
 シェアの高いメーカーほど、その傾向は顕著です。

 いまやレンズの収差やコントラストまで、カメラ側で補正するのが当たり前になりました。今後、デジイチの高画素化がさらに進めば、専用レンズでないと実用できない事態になると予想されます。
 「従来のレンズがそのまま使える低価格フルサイズ機が誕生!」なんてニュースは、4月1日にしか出ないでしょうね。

2011/03/30(水)電子ビューファインダー

 電子ビューファインダーが実用レベルになってきました。フラッグシップ機の光学ファインダーには及ばないとしても、電子式ならではの活用方法があります。
 今月発売された FUJIFILM FinePix X100 は、光学式ファインダー(OVF)と電子式ファインダー(EVF)を併用した、ハイブリッドビューファインダーを搭載しています。

 一眼レフではないので、実画面よりも広い視野にブライトフレームで撮影画面を表示できます。レンジファインダー感覚です。さらに、ボタンひとつで視野率 100% の電子式ファインダーに切り替えできます。考えましたね。
 初回出荷分は完売したようですが、大地震の影響で、その後の生産が滞っていました。工場は宮城県にあります。生産ラインが復旧し、4月上旬には出荷が再開できるそうです。

 もうひとつ注目を集めているのは、ソニーのミドルレンジ機です。半透過固定ミラー採用というのは、CP+2011 のスケルトンモデルで確認済みです。
 この方式は、ファインダースクリーンに投影された像を見るためではなく、位相差 AF センサーに光学情報を送るためのものです。露光中も連続的にオートフォーカスが働きます。

 ということは、次期新製品はα55 みたいな電子ビューファインダーと見るのが妥当でしょう。連写速度と動画機能を重視した設計です。
 型式名が何になるかはわかりませんが、高精細の電子ビューファインダーを搭載するのは間違いないようです。常識的にはα77 でしょうね。

 従来の光学式ファインダーと比べて云々・・ということになりそうです。どちらの見え味がいいかということより、EVF の特長をどう生かしているかに注目したいと思います。

2011/03/29(火)ファインダーの見え味

 一眼レフは、レンズを通った画像がそのまま見えるのが特徴です。「そのまま」と言っても実際に撮影する画像ではなく、絞り開放の状態で見ているから、ファインダー像と撮影後の画像は異なります。

 フィルムは、撮影してからプリントが仕上がってくるまでに時間が掛かります。撮影時の記憶が薄れるぶん、違和感があまりなかったかもしれません。
 ところがデジタルは、撮ったその場で画像が確認できます。ファインダー像と撮影結果が違うことがバレバレです。それなら、実写時のプレビュー画像をファインダーで確認できるようにしたらいいのでは?
 電子ビューファインダーで、プレビューボタンを押して、撮影結果が事前に確認できれば便利です。(撮ってから見ても同じか・・)

 フィルム時代には、カメラを購入する際に、プレビューボタンがあるかどうかを気にしていました。プログラムモードなどカメラの電子化で、実絞りの状態を確認できる機種が少なくなったのは残念です。
 絞りリングのないレンズに戸惑うこともありました。露出のみならずピント合わせまでカメラ任せにして、プレビュー機能もへったくれもないとは思いますが・・・

 実際の写りとは関係ないのに、ファインダーの見え味に拘る人は大勢います。見え味がいいから撮影結果もいい、というわけではないのに・・・
 そんなことは百も承知で、ファインダー画像はキレイなほうがいいと思うのが人情です。高級機の必須条件ですね。

 PENTAX LX のアクションファインダーはキレイでした。なんでもない被写体がどことなく良く見えます。思わずシャッターを切りたくなる見え味でした。
 こんなのに騙されてはいけないと、じっと我慢してパーツ(FB1+FC1)は買わずじまいです。ファインダーを覗くだけでも楽しめるから、買っておけばよかったかも?
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