2012/03/13(火)ハガキのDMは印刷が安い

 ハガキ DM の件でプリンターを貸し出した写真スタジオは、年に2回ほどまとまった数を刷るそうです。500 枚以上というから、インクジェットプリンターで自家印刷するよりも、印刷業者に依頼したほうが安いのでは?

 写真展の案内状を格安で印刷する業者は、昔からありました。何件かまとめて製版し、印刷後に裁断して小分けします。1000 枚で1万円ちょっとでしたかね。
 オンデマンド印刷が普及した現在では、もっと少ない枚数でも印刷のほうが安く済むケースがあります。500 枚以上刷るなら、外注を検討する価値は十分ありそうです。

 インクジェットプリンターを使った印刷は、余白の面積でコストが大きく変わります。文章中心なら 15% くらいの面積で済みますが、全体がベタだとインクを大量に消費します。コピーのトナーと同じですね。
 写真スタジオの原稿を見たら、背景全体に薄いピンクを使っていました。ライトマゼンタを食いそうな原稿です。写真撮影の DM だから、見本写真の面積が半分以上を占めていました。両面だと1枚 30 円以上かかりそうです。

 どうやら次回からは、印刷業者に依頼したほうがよさそうです。ほとんどの業者が両面印刷を前提に請け負っています。安いところだと、1000 枚で1万円以下というのもあるから、普通は1万5千円もみておけば十分でしょう。
 500 枚 1000 枚単位で刷ると、プリンター本体の寿命を縮めます。企業によっては、安いプリンターを買ってきて、千枚ほどまとめて刷ってから使い捨てにすることもあるそうです。

 ハガキ大のプリントで、一番きれいに出力できるのは写真用印画紙です。ハガキに貼り合せると厚ぼったくなりますが、重厚感があっていいかもしれません。
 制作側の原価は、インクジェットプリンターで自家印刷するよりも安いはずです。閑散期に 500 枚も頼めば、同じくらいの予算でやってくれるところもあるでしょうね。表(宛名側)は刷らないといけませんが・・・

2012/03/12(月)OS9のプリンター

 知り合いの写真館から SOS です。新入学キャンペーンの DM を刷っていたら、突然イエローが出なくなったという相談でした。DM を印刷する程度のプリンターなら1万円くらいで買えるから、そんなに大騒ぎをするほどのことではないと思いますが・・・

 返ってきたのは、「OS9 で動くプリンターがない!」という悲痛な叫びでした。いまどき OS9 で動くインクジェットプリンターは、皆無に近い状態です。EPSON の PX-G930 くらいですかね。
 DM だけのことで買い増すのはもったいないから、「PM-4000PX でよければあるよ」と返事したら、ぜひとも借りたいとのこと。貸すのはいいけど重たいのよね、手で運ぶのが・・・

 えっちら店まで届けに行ってパソコンラックを見たら、懐かしの初代 i Mac でした。CRT 一体型で、当時人気だったブルーです。品物がなくて一時は順番待ちでした。ババ色(オレンジ?)ならすぐ間に合ったけどね。
 キヤノンの PIXUS 9900i がつながっていました。うーむ、一丁前に A3 ノビ機か・・・
 以前修理したときに、今度壊れたら…と、メーカーに引導を渡されたそうです。プリンターもそうだけど、元祖 i Mac もそろそろ引退の時期では?

 Windows マシンにデータを移そうと思ったら、CD-R メディアを認識しません。ペッ!と吐き出されてしまいます。CD-ROM は読むのですが・・・
 OS9 と Windows の LAN 構成なんて、資料も何も持ってきてないし、やるとするなら出直しです。ここは PM-4000PX 直付けでパパーッと刷って、仕事を終わらせることにしました。

 ところが、いざプリントを始めたら高速モードだと筋が入ります。精細モードにすればきれいに刷れますが、べらぼうに時間が掛かります。結局、預けて帰ることにしました。一応、予備のインクカートリッジを持っていったけど、足りるかしら?
 すったもんだの1日でしたが、初代 i Mac で PM-4000PX が無事動いただけでも良しとしないといけないでしょうね。

2012/03/11(日)デジカメの画素数競争はどこまで?

 撮像センサーが 1/2.3 インチと小さいコンデジで、1800 万画素の機種が登場し、高画素化がどこまでいくのか先行きが不透明になってきました。画素数が多いほうが高画質だと勘違いしている消費者が多いうちは、この競争はまだ続くかもしれませんね。

 こうした傾向が続くのは、消費者の誤解に便乗してきたメーカー側にも問題があります。そろそろ謳い文句の筆頭に画素数を挙げるのは、やめにしたほうがいいように思います。高画素化が画質向上に寄与しなくなってきたからです。
 ファイルサイズが大きくなれば大容量のメモリーが売れるなど、業界全体の思惑も絡んで、すぐには是正されないかもしれませんが・・・

 高画素化の限界は、撮像センサーの解像度と、レンズの解像力とのバランスで決まると考えられます。コンデジは、すでに撮像センサーの解像度がレンズの解像力を上回っています。
 ベイヤー配列でローパスフィルターを省略しても、レンズの解像力が相対的に甘くなり、偽色が発生しにくくなっています。さらにレンズの収差をごまかす余裕が出てきました。コストダウンを図るメーカーにとっては、高画素化はまったく無意味ではないみたいです。

 APSC サイズ以上の撮像センサーの解像度は、まだレンズの解像力と似たような数値です。APSC で 2400 万画素だと、解像度は約 128 本/mm です。レンズによっては、甘さがわかるレベルですが・・・
 実際には、ほとんどの機種がローパスフィルターで画像を散らしているので、実質的な解像力はもっと低いはずです。このクラスのカメラを買う層は、ある程度の知識はあるだろうから、高画素化のメリットがなくなるあたりで止まると考えられます。

 当面は、中判用センサーと同じ 4000~4800 万画素あたりでしょうか? このくらいあれば、A2 サイズのプリントが 300dpi で出力できます。風景写真が趣味で、写真展に出品する気がある人なら魅力を感じるスペックです。
 ここまでの高画素が必要ない人には、別の機能を盛り込んだ機種が用意されるでしょう。カメラの画素数は、二極化する分岐点に差し掛かったようです。
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