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2020年06月26日の記事

2020/06/26(金)木子から育ててまず一球ものに

 ジャンボ無臭ニンニクやエレファントガーリックを収穫するとき、根っこや鱗片の周りに豆粒大のむかごのようなものがいっぱいついています。木子(きこ)というそうです。初めは柔らかそうですが、二日もすれば外皮がカチカチになります。

 夏の終わりにこの外皮をむいて苗床に植えます。いきなり畝に植えてもいいけど、発芽率がかなり悪いので隙間だらけになります。発芽するのはいいとこ2~3割ですかね。ある程度育ってから定植したほうが確実です。

木子と一球もののニンニク
[下の左側が木子。右側が一球もの]

 普通のニンニク(上の左端)と比べても木子は小さいのがわかります。木子から育てたものは鱗片のない一球ものになります。それを植え直すと翌年に鱗片のある大玉になります。一球もののサイズが小さいと、もう1年かかることがあります。これはジャンボでもエレファントでも同じ傾向です。

 大きな一球ものは来年収穫する種球用にして、小さなものは切らずにそのままシチューに入れます。食感はホクホクして癖のない味です。ミニトマト大のがたくさん採れるといいけど、なかなかそううまくはいきません。発芽率が悪いのと、発芽時期が揃わないのが理由です。

 小さな鱗片や小ぶりの一球ものは、翌年も分球せずに大きな一球ものになることがあります。無臭ニンニク系は塔立ちしやすいですが、分球しない株は塔立ちしない傾向があるので、収穫前にある程度予測できます。塔立ちした花芽は開花する前に手で摘み取って料理に使います。結構おいしいです。

 収穫が終わった菜園は夏の間は休耕させ、9月の終わりごろに植えつけます。収穫は来年の6月ごろ。夏場を除いてほぼ一年間占拠する形になります。ほかの作物を育てる時間的なゆとりはないけど、虫の心配はないし、これはこれでいいのかもね。
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