2009/05/31(日)国で違う披露宴

 結婚式を挙げたあとで披露宴・・というのが、よくあるパターンです。披露宴までを含めて「結婚式」とひと括りにして言います。
 日本の結婚式は、誰を招待するか?からスタートします。ゲストの数によって披露宴会場の大きさが変わります。先に会場を決めてから、収納人数に合わせてメンバーを決めるというケースは、あまりないと思います。

 中国では、披露宴は あらたまった席ではなくて、近隣のひとが誰でも参加できる風習が残っているといいます。できるだけ大勢の人に祝ってもらいたい・・ということでしょう。
 日本でも、結婚式を自宅でやっていた時代は そうだったかもしれません。専門の式場やホテルでやるようになってから、ゲストを選別するようになった・・というひともいます。

 インドの披露宴は、何日もやるそうです。三日三晩が宴会だといいます。それでは身が持たないので、日本式に倣って1日だけ・・ということにしてもらいました。
 アチラでは、お嫁さんの側が宴席の準備をするのが普通なんだそうです。今回は花嫁が日本人ということで、新郎側が準備することになりました。

 宴会は1日だけだわ、披露宴は新郎側持ちだわで、現地の長老だちには不評かもしれません。異国の花嫁を迎えるだけでも抵抗があるだろうに・・・
 何かと気が重い結婚式ですが、行くと決めた以上は仕方ありません。きっと、遠い国からやってきた私たちを温かく迎えてくれると思います。

 古くはお釈迦様、近代ではマハトマ ガンジーが輩出した国です。日本人よりは心が広いと信じたいですね。

2009/05/30(土)結婚式と民族衣装

 結婚式は、非日常的な行事です。晴れの衣装は、どの国どの民族でも、日常とは違う衣装を纏います。外部の人には同じように見えても、結婚式の衣装はどこかワンポイントでも違うはずです。

 国際結婚や異民族同士の結婚式では、どちらの衣装に合わせるのでしょう?
 一般的には、挙式する国の習慣に合わせるのが礼儀のようです。日本で神前式なら、和装の婚礼衣裳になります。青い目の花嫁や花婿をたまに見かけます。
 ウェディングドレスと洋装のメンズならインターナショナルです。キリスト教圏内のひとなら違和感はないでしょう。カトリックかどうかの違いはあるかもしれませんが、「ブライダル教」のチャペルならオールマイティーです。

 身内の結婚式で、インドに行くことになりました。女性は全員サリーだそうです。男はどうする?という話もありましたが、頭にターバンを巻かれても困ります。スーツでもいいそうなので、丁重にお断りしました。
 インドはイギリスの旧植民地だから、洋服は英国式だと思います。日昼ならモーニングコートかディレクターズスーツです。ほかの面々は多分略礼服だと思います。あまり格差がついてもいけないので、ズボンだけコールパンツにするつもりです。

 近所の紳士服量販店に行ったら、コールパンツだけの別売はしないとか・・・
 三つ揃えでないと売らないというのは、傲慢な商売ですね。専門店としての資格喪失です。前にモーニングを購入した客にも同じ扱いをするのでしょうか?
 それとも、モーニングもツーパンツセールをやっていて、あとで購入する人はいないという言い分ですかね。めったに着ないモーニングに、ズボン2着はないと思いますが・・・

 暑い国だから夏用をと考えましたが、仕方ないので合服のコールパンツを使い回すことにしました。40°C以上になるそうです。でもエアコンは効きすぎに注意!というから、ちょうどいいかも。(よく停電するとも・・・)
 洋行中は、ブログの更新ができないかもしれません。

2009/05/29(金)白無垢は室町時代から

 前回紹介した婚礼衣裳の歴史を語るサイトは、かなりしっかりした時代考証のうえに書かれています。白無垢の打掛は室町時代から続く伝統衣裳だそうです。

 主宰の吉田加奈子氏によれば、「白は新婦の身の清浄を表し 穢れのない姿で神に誓うという意味がある」と言います。「あなた色に何色にでも染まります」というのは、後世の解釈だとか・・・
 一般庶民には、後者のほうがわかりやすくてウケがいいから、いまでは広く伝わっていますが、あとからの「こじつけ」ですね。

 神社で結婚式を挙げるようになったのは、明治以降だと言われています。それまでは自宅で行なうのが慣習でした。
 西洋では、結婚は神に誓うものだから、結婚式は教会で挙げるのが常識です。西洋人の目から見ると、日本人は信仰心のない野蛮な民族に見えたようです。
 それならと、神社で結婚式を挙げるようになったというのが定説です。前述のサイトによれば、一般庶民がこれに倣うようになったのは、明治33年の皇太子(大正天皇)の御成婚がきっかけだとか・・・

 それまでの結婚式は、新郎宅の「床の間」がある座敷で行なっていたそうです。床の間の由来は、「神々や祖霊を祀る場」というから、自宅でやったからといって信仰心がないわけではありません。日本と西洋の宗教観の違いですね。

 婚礼衣裳の主流が、白無垢や色打掛からウェディングドレスに替わったのは、ダイアナ妃の結婚式がきっかけと言われています。(本来はチャールズ皇太子というべきか・・)
 ウェディングドレスは、教会式の正装です。神社でドレスというわけにいかないから、教会で結婚式を挙げるカップルが急増します。
 結婚式場もホテルもこぞってチャペルの新設に走りました。日曜ミサをやらない、結婚式に特化した「ブライダル教」のチャペルです。

 ウェディングドレスを着たいから、神社をやめて教会で・・・ やはり日本人は信仰心のない民族なのかもしれません。一般市民が神社に詣でるのは、せいぜい年に一度の初詣くらいでしょうか?
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