2009/08/25(火)画像処理とCPU
デュアル(2)コアか、クアッド(4)コアかは、使用状況とソフトで変わります。同時に複数のソフトを起動したり、動画を扱ったりする場合は、コア数が多いほうが有利です。
ひとつの作業しかしない場合は、ほかのコアは遊んでいる形になります。最新の Core i 7 には、使用中のコアに余った電力を集中して効率化する機能が追加されました。
最新最速の CPU は割高なので、クロック数が少し下の型が狙い目です。出始めのころは、2倍以上の開きがある場合があります。価格がこなれてきたモデルなら、最速を狙う手もありますが・・・
ビジネス用途や家庭用なら AMD の低価格 CPU も選択肢のひとつですが、こと画像処理に関しては Intel のほうが無難のようです。Phenon でミソをつけたのが痛かったですね。どうしても Intel が嫌いというなら、Phenon Ⅱ X4 です。
CPU の型式が決まれば、マザーボードをどれにするかです。チェックポイントは、チップセットの種類、メモリの種類とスロット数、拡張スロットの種類と数、オンボード機能などです。
メモリは DDR3 でトリプルチャンネル対応が最速です。DDR2 対応なら最大メモリは 8GB か 16GB はあるはずです。OS の種類によって最大メモリの制限があり、全部積むことはまずないと思います。とりあえず 4MB あれば十分です。(OSが32bit版ならここまで)
トリプル/デュアルチャンネルは挿す位置が決まっているので、スロット数が少ないと拡張性が低くなります。
グラフィックカードが挿せるよう PCI Express スロット(x16)は必須です。グラフィック機能がオンボードになっている機種では、PCI Express スロットが省略されていることがあるので要注意です。普通の PCI スロットでは、対応カードの種類が少ないうえに大幅に速度が落ちます。
スリム筐体用の Low Profile (幅が狭いタイプ)は、避けた方がいいでしょう。使えるグラフィックカードの種類が少なくなります。
2009/08/24(月)画像処理マシンのスペック
いまでは、自分でパーツを買ってきて組むよりも、既製品のほうが安く済みます。BTOとかいって、一部のパーツを指定して組み替えられる機種もあります。
画像処理をするパソコンは、それに特化した専用機にするのがベターです。あれもこれも1台のパソコンでこなそうとすると、無駄な機能を抱え込むことになります。
とはいっても、画像処理は重たい仕事です。かなりハイスペックな仕様でないと、満足のいく作業はできません。必要のない機能をバッサリ削る代わりに、お金をかけるべきところにはかける・・という考え方が必要です。
パソコンの性能や速度を語るときに、CPUの性能を重視する傾向があります。予算があれば最速であるに越したことはありませんが、あえて最速である必要はないと思います。
最新最速のCPUは割高です。クロック数が少し違うだけで、倍以上の価格差があります。その分をメモリ増設などに回したほうが、処理スピードが上げられます。
音声が必要な動画や音楽をやらないのなら、サウンド機能はどうでも構いません。オンボードのサウンドチップで十分です。
その代わり、画像を表示するグラフィック機能は、オンボードでは不十分です。拡張メモリの一部を使うのでメモリ容量が目減りするのと、フィルター効果が正確に反映されないなどの弊害を生じます。
3Dゲームをやるわけではないから、高速な機能は要りませんが、単体のグラフィックボードを使うのが原則です。
デュアルモニターにするなら、それに対応したグラフィックボードが必要です。(もちろんソフトも)
高画質のモニターを2台購入するのは、経済的な負担が大きいので、普及型を2台並べるか、一点豪華主義でいくかは、人それぞれでしょう。
2009/08/23(日)画像処理のパソコン
フィルム代や現像代が要らないといいながら、デジタル写真はカネ食い虫です。
いまデジタル画像を扱っているパソコンはノート型です。デスクトップは何台かあるもののスペックが古すぎて、写真画像を扱うのには不向きです。
ノート型の液晶モニターでは、色や諧調がきちんと確認できません。モナコのカラーセンサーでは調整できないので、標準反射板を使って、RGB各色の数値を頼りに色補正しています。
ブツ撮りの写真は何とかなりますが、デジタル写真をメインにするには不便です。モニターは、それなりのスペックにしないと・・・
画像処理専用のパソコン本体は何とかなるとして、モニターと画像ソフトまで更新するとなると、かなりの予算が必要です。
「酸化セリウム」の先生のところに、三菱の20インチCRTモニターが余っているそうですが、バカでかくて置く場所がありません。画像処理をやっている写真店に声をかけて「嫁入先」を探したところ、どこもCRTモニターは余っている由。そうでしょうね。
モノクロ写真をやっていたころは、撮影機材と同じ金額を暗室機材にもかける・・というのがセオリーでした。思い切ってダーストの DA900 という2本ターレットの自動焦点機を買って使っていました。カラーヘッドも含めると、定価ベースで80万円ほどの引伸機です。
旭光学の特機部が見切処分するときに買ったから、実際には半額くらいでしたが、それでもかなりの負担でした。
デジタル写真を自宅で楽しもうと思うと、パソコン関係に暗室と同じくらいの投資が要りそうです。デジイチをどの機種にするか?という段階なのに、荷が重たい話です。
世の中からフィルムが消えてなくなったわけでなし、手に入るうちはアナログでしのぐのが、一番負担が少ない方法みたいですね。