公衆無線 LAN 環境のないエリアでも、ホットスポットになる場合があります。その多くは、家庭や事務所に設置された無線 LAN が漏れているケースです。言ってみれば「野良スポット」ですね。
一時それが問題になって、役所などで無線 LAN の使用を禁止する動きがありました。セキュリティーがしっかりしていないと、情報が漏洩する危険性があります。
個人情報を扱うところでは、とくに注意が必要です。写真スタジオで、撮影時の画像データを無線 LAN で送っている場合も同様です。
自宅では有線 LAN しか使っていませんが、事務所ではモデムから離れた場所にある1台だけ、無線 LAN を使っています。ルーターを設置した当初に、パソコンの電源を切ろうとしたら、この PC に接続している別の PC がある、という警告が出ました。
えっ、無線 LAN を使っているのは、この1台だけなのに、別のパソコンが? どうやら、ご近所にちゃっかり回線を借用していた人がいたようです。
とくに大事なデータは入っていませんが、第三者がアクセスできるようではいけません。すぐにセキュリティー強化です。それにしても、設置した途端に「野良スポット」になってしまうとは・・・
こういう事例は多いと思います。借用した人に悪意がなくても、回線にぶらさがる PC が増えれば、通信スピードが落ちます。料金に影響がないからといって、無断借用は慎むべきです。
公衆無線 LAN の場合は、利用者同士の PC が LAN でつながらないようにしてあるのが普通です。セキュリティーのレベルがどの程度かは知りませんが、短時間の利用であれば問題ないと思います。
ただし、接続記録はサーバーに残ります。匿名性を利用した犯罪に使われるのを防止する目的です。