2010/02/01(月)オープンライセンスの活用

 前々回話題にしたMicrosoftのオープンライセンスについて追記です。この仕組をうまく活用することで、PC環境の自由度が一気に高くなります。

 WindowsのOSソフトは、パソコン1台にひとつが原則です。事務所と自宅で2台とか、デスクトップとノートで2台とかいう場合でも、OSが2つ要ります。
 個人の持ち物なら2台同時に使うことは稀だから、1ライセンスで使えるようにすればいいと思うのですが、かたくなに2ライセンスが必要です。車の保険と一緒ですね。

 オープンライセンスは、企業向けのボリュームライセンス(大口契約)の一種で、小口企業向けのサービスです。3ライセンスあれば契約できます。
 3ライセンスといっても、PC3台分のOSを同時購入するということではありません。Microsoftの指定ソフトを3つ注文すればいいことになっています。Windows 7のほかにOfficeや他のソフトを加えて合計3つになればいいわけです。企業でなくても個人で利用できます。

 いい話を聞いたと、慌てて注文するとハマリます。オープンライセンスで購入できるのは、アップグレード版に限られるからです。元のソフトがなければ、利用することができません。
 Windows 7の場合、市販のアップグレード版だとVista・XP・2000が対象です。オープンライセンスのアップグレード版は、さらにNT4.0・98/98SE・OS/2まで対象となります。Apple MacintoshでもOKというから、いま使っているパソコンのほとんどが対象となります。
 とはいっても使っているPCのスペックにもよりますが・・・(注:なぜか98MEは対象外)

 オープンライセンスには、ソフトウェア・アシュランス(SA)というオプション契約があって、これに加入しておくと、2年間は無償でバージョンアップが受けられます。2年以内に次のOSが出ればラッキーですね。

 それよりも確実に実利が得られるのは、アップグレード元のOSがそのまま引き続き使えることです。市販のアップ版では、元のOSは継続使用できないことになっています。SA権限で7を別のマシンに載せることも可能だとか・・・
 値段は通常パッケージ品より若干安いだけですが、自由度を考えれば選択肢のひとつだと思います。
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