2010/02/16(火)ネット通販にも利権?

 デジカメのネット通販を話題にしていて、そういえばひとつ気になることを思い出しました。今回のPC組み直しに使ったパーツはネット通販で買ったのですが、そのうちのマザーボードがいわくつきでした。

 総合通販サイトでひととおり価格を調べておいて、大体の予算組みをします。買うならここと決めていたので、そのショップのサイトからまとめて注文することにしました。最安値を追ってバラバラで買うのは性に合わないからです。
 ところが、事前にチェックしておいたマザーボードが見当たりません。取扱店を集めた総合サイトには出ているのに・・・

 もう一度総合サイトを開いてから目当てのショップに入ると、今度はちゃんと出てきました。この商品はそのサイトから入らないと買えないのか・・・
 キツネにつままれたような感じです。何か事情があるんでしょうね。

 そこそこの大手でも自店単独で集客するのは難しいのが現実です。楽天や価格コムなどに加盟することで、実績を維持している通販サイトが多いと思います。
 ショバ代が要るものの、単独で店を張るよりは集客するのに有利です。スーパーのテナントと同じですね。いろんなショップを集めた総合通販サイトに参加しないと、実績が確保できない仕組になっているようです。

 ポータルサイトやリンクサイトは、調べ物をするには便利です。私も頻繁に利用しています。どこもボランティアでやっているわけではないから、広告費や加盟料が要るのは当然でしょうが、あまり力が強大になると、弊害が出てくるように思います。
 個人オークションでは、価格を安くするために、手数料の高いサイトを敬遠する動きも出ているとか・・・

 今回のマザボの件がどういういきさつなのかは知りませんが、ショップのサイトを直接訪れたユーザーが購入できないのは、ちょっと引っ掛ります。

2010/02/15(月)安売りの元祖はいま?

 ネット通販業者で顔見知りの人がいます。カメラ店の店員をしていて、その後独立しました。若いのに立派です。

 デジタルカメラがまだ出始めのころで、これからはデジカメの時代とばかりに、デジカメ専門の通販サイトを立ち上げました。先見の明があります。
 以前勤めていた店が2軒とも安売店だっただけに、体質的にはモロ安売りです。ネット通販の商売には、そのほうが向いています。

 まだ無名のころは、メーカーからしょっちゅう圧力が掛かったそうです。「こんな価格を出されたのでは・・」ということでしょう。仕入ルートを閉ざされては困るので、渋々応じていたようですが、ホトボリが冷めるとまた安売りです。
 メーカーからは目の仇にされていたみたいです。ネット通販がいまほど盛んでなかった時代の話ですが・・・

 一時は価格ナントカの常連メンバーでした。いつも上位グループにランクされていました。最近ではあまり上位に見かけません。息切れしてきたのか、手強い相手が増えたせいか、トップグループを維持するのは難しいみたいです。
 それでもショップ評価では満点を獲得しています。真面目な男だから、お客の評判は悪くないでしょうね。

 出身元のカメラ店もネット通販をしていたのですが、最近は全く名前を目にしなくなりました。きっと息切れして脱落したんだと思います。ここの社長も安売りで鳴らした口で、かなりのやり手でした。あの男が脱落するくらいだから、ネットの世界は相当厳しいようです。
 いまある実店舗は、すべて子供写真館です。儲からないネット通販なんかやっていられない・・ということかもしれませんね。

 以前会ったときには、「ネット通販は経費をかけずに一人でやるなら維持できるが・・」と言ってました。そこから独立した元店員は、一人で頑張っています。強豪がひしめき合う中で、いつまで続けられるか、気になるところではあります。

2010/02/14(日)同業に不評の通販業者

 カメラや写真用品を専門にネット通販している業者があります。写真業界の同業者の口からは、あまりよい評判を聞きません。ゲジゲジのごとく嫌われている業者もいます。

 ネットでの商売は、価格競争の世界です。価格ナントカというサイトでは、最安値をめぐって熾烈な戦いが繰り広げられています。
 一度でいいからトップで走っているところを見せたいという、マラソンランナーみたいな心境なんでしょうね。

 金額の張る商品をネットで買うのには、ある程度の勇気が要ります。値段だけでなく、消費者の評価も加味して決める人が多いようです。二番手か三番手あたりに着けていれば、購入してもらえる確率が高くなります。
 そのためには、かなり際どい戦法を取ることがあるとか・・・

 よくある手口は、見込み販売です。原価を割ってでもトップに立てば、かなりの注文が集まります。販売数量の見込みがついた時点で、大量発注をほのめかして、メーカーに価格交渉をするわけです。
 運よく直近の仕入分まで補填してもらえれば、損をせずに済みます。

 その代わり、同業他社からは、「なんで自分のところの仕入価格よりも安く売れるのか!」という非難の声が上がります。ネット通販業者が同業者から良く言われないのは、こうした事情があるからでしょう。
 一番悪いのはメーカーだと思いますが・・・

 メーカーの本音は、安定した価格を維持することです。利益を追求する企業である以上、この想いはどこも同じでしょう。それを破るのが安売り広告です。
 昔は紙爆弾のチラシ広告でしたが、いまではネット広告が主戦場になりました。どこかで安い価格が出ると、仕入ルートを探して圧力をかけます。1件潰しても別のところで火の手が上がります。モグラ叩きみたいですね。

 商品力があるうちは、イタチゴッコが続きますが、そのうち商品力が落ちて在庫が溜まってくると、しびれを切らして拡販対策に奔走します。ネット通販は、拡販するのに魅力的なルートです。
 浜の真砂は尽きるとも・・・ 世に安売りのタネは尽きませんね。
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