2010/09/20(月)DPEはドライ式に?

 ドライ式の業務用プリンターがどうなっているのか、ネットで調べていたら、ちょっと目を離したスキに世の中が変わっていました。
 世界的な銀塩プリンターメーカーであるノーリツ鋼機のサイトでは、QSS シリーズの上にドライプリンターが位置していました。

 L判が1時間に 1,180 枚もプリントできる新製品まで投入しています。ネガやリバーサルからプリントするためのスキャナーは、オプション扱いです。「ビジネスを革新させる新鋭機」となっているところをみると、写真店だけがターゲットではないようです。

 ここのインクジェット技術は、エプソンとの業務提携です。初代の dDP-411 は、顔料インクを使用していました。(現在は染料インクに変わっています)
 顔料インクは、褪色には強いものの、光沢仕上ができませんでした。ハイライトの白い部分は、インクが載っていないので紙自体の色です。斜めから見ると、インクが載っている部分と載っていない部分が、はっきりわかりました。

 染料インクは、紙に染み込むため、光沢紙にプリントすればグロッシー仕上が可能です。印画紙に近い質感が得られます。
 褪色しにくいインクの開発で、耐久性はかなり向上しました。水に弱いことを除けば、初期の顔料インクよりも有利だと思います。

 FUJIFILM も Frontier シリーズにドライ式のプリンターを加えています。こちらのサイトは、銀塩式の 700 シリーズのほうが上になっていました。ゼロックスとの関係があるせいか、インクジェット式にはあまり力が入っていない印象です。

 液管理の問題もあって、DP店のプリンターはドライ式に替わっていくと思います。処理速度が速いだけで、パーソナル機の出力と大差がないというのは、ちょっと寂しい気がしますが・・・
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