2012/11/15(木)シャッター周りの故障は少ない?

 いままで何台もカメラを使ってきて、シャッターが故障して修理に出したケースは意外と少ない印象です。メカニカルシャッターの時代は、定期的に点検を兼ねてサービスセンターに持ち込んでいました。機械式は時間の経過と伴にシャッター速度にバラつきが出ます。自動露出の電子制御シャッターになってから、そういうことはなくなりました。

 変わった症状では、結納返しにもらった Nikon F2 が数コマに1回の割でミラーが上がらない、というのがありました。写真が撮れないわけではないし、ミラーが上がらないときは画面が一瞬暗転しないのでわかります。しばらく騙しだまし使っていましたが、頻繁に症状が現れるようになったので修理に出しました。
 サービスセンターには、ベタ焼きを持っていきました。数コマ置きに画面の上部が一部しか写っていないコマがあります。見れば一目瞭然です。(レンズの結像は倒立像なので、ミラーの下から漏れる光は実像の上側)

 固定式のペリクルミラーならこういうトラブルはないはずです。いまどきのトランスルーセントミラー方式は、故障原因を減らすのに一役かっているかもしれません。
 デジタル式は、フィルムを巻き上げる必要はないから、ミラーが固定式になれば、駆動部分はフォーカルプレーンシャッターだけです。データ処理能力を上げることで、高速連射が可能になります。

 オリンパス OM-1 は、モータードライブで秒間5コマの連射を試して遊んでいたら、すぐにシャツターが壊れてしまいました。ニコン F2 と同じ連射機能が小型ボディーでできるのが魅力で、中古のボディーを手に入れたのですが、まだ実用デビューする前にアウトです。
 カメラ通の話では、OM-1 はシャッター幕をナイロンワイヤーで引いているので、高速連射はやめといたほうがいいそうです。このカメラは修理してすぐに手放してしまいました。オリンパスとはそれ以来ご縁がないのが残念です。

 それ以外でシャッター周りのトラブルは、デジイチのα7デジタルまでありませんでした。撮影の仕事をしているわけではないので、使用頻度が低いからでしょうか?
 ナナデジの場合は、しばらく使わないと症状が出るそうだから、適当に使い続けるのが長持ちの秘訣みたいです。家電製品と同じですね。

2012/11/14(水)ナナデジのリコール症状が直る?

 コニカミノルタのα7デジタルが不調で悩んでいたところ、ネット上に解決策が出ていたので試してみました。カメラの向きを変えながら、連射するという方法です。リコールの対象にもなった原因は、シャッターのチャージカム不良だというから、リハビリ効果を期待しての対処療法です。
 一度リコールで修理したのに再発したこともあり、この症状はナナデジの「持病」と諦めかけていたのですが、少し明かりが見えてきました。

 初めにカメラを逆さまにして数十回空写ししたときは、すぐ翌日に症状が再発しました。そこで次回は向きを変えながら数百回連射を繰り返しました。数日経って試したところ、今度は例の1コマ目がブラックアウトする症状が出ませんでした。ひょっとして直ったかも?

 それから2日後に試したら、今度は2コマ目がエラーです。ファインダーが暗くなる症状は出ないものの、カメラはストライキ状態です。一旦電源を切り再起動して再生すると、1コマ目は写っていましたが、2コマ目はやはり真っ暗でした。(直っていなかったのか・・)

 このリコール症状は、しばらく使わないと「最初のひとコマ目だけ」がブラックアウトする、というものです。手元のカメラは何コマも続けてなったし、リコール修理に出す前は丸一日復帰しないことがありました。よその事例よりも重症のようです。世間並み(?)に最初の1コマ目だけなら、目くじらを立てるほどのことではないのですが・・・
 数百回の連射で、いくぶん症状の出方が変わってきた感じです。しばらく様子を見ながら、定期的に連射療法を試してみるつもりです。

 カメラは写真を撮る道具だから、使い勝手が悪いとことさら苦になります。どちらかというと我慢強いほうですが、若いころは、気に入らないところがあると、早々にほかの機種に乗り換えたこともありました。ナナデジみたいな持病持ちとじっくり付き合えるようになったのは、歳をとったせいでしょうか?

2012/11/13(火)フィルムの在庫が少ないのに衝撃が

 カメラ系量販店の売り場をチェックしていて、フィルム在庫の少なさに驚きました。特殊なものまでカバーしていたものの、本数的にはフィルム最盛期の路面店並みの在庫です。いくら地方都市の支店でも、ここまで需要がないのかと衝撃を受けました。

 そういうこちらも Velvia 100F の5本パックが、期限切れで棚に転がっている状態です。店内を見渡すと、フィルムカメラのコーナーには、チェキのほかにトイカメラと KLASSE シリーズが並んでいるだけでした。(これじゃあね)
 個人的には、これまで趣味の写真はフィルムで撮ると決めていたのに、ここへきてデジカメを物色し始めたくらいだから、世間一般がフィルムから疎遠になっているのは当然かもしれません。それにしてもここまで需要が減っているのを目の当たりにすると、ちょっぴり寂しい気分です。

 レコードのプレス機よりもフィルムの生産設備のほうが大掛かりだと思います。アナログ写真はレコードみたいに生き残れないかもしれませんね。
 少し前に、元々の使い道とは異なる中古品は古物ではない、という話題を採りあげました。古銭がこれに相当します。フィルムカメラも古銭と同じ扱いになってしまうのでしょうか?
 銀塩式の一眼レフを下取りに出したら、ボディーは趣味のコレクション、レンズは中古の古物扱いと、別々の査定になったりして・・・

 とはいえ、手元にある銀塩式カメラに詰めるフィルムは、まだ手に入ります。なくなったらなくなったときの話です。いままでに、フィルムの規格が姿を消したために、古銭扱いになったカメラはいくらでもあります。ボルダ判、インスタマチック判、ラピッドフィルム、ディスクフィルムなど、枚挙にいとまがありません。
 いまのところ、手元にあるカメラでそういう憂き目に遭ったのは、インスタントカメラくらいですかね。フォトラマ 800 でしたっけ。
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