2012/09/15(土)コンデジ不要論の支持率

 ちょっと前の「デジカメ Watch」の週間アンケートに、コンデジ不要論への回答結果が出ていました。質問の内容は、「カメラ付きの携帯電話(スマートフォン含む)があればコンパクトデジタルカメラは不要」という考えに同意しますか?というものです。
 結果は、「同意する」が 15%、「同意しない」が 85% でした。カメラ好きが見るサイトだから、同意しない人が圧倒的に多いのは当然の結果かもしれませんね。

 「同意する」と答えた人の回答で多かったのは、新しいスマホに換えてからコンデジを使わなくなった、という声です。コンデジで撮る程度の写真は、スマホで済んでしまっている人が、ある程度いる実態がうかがえます。
 そういう人は、当面はコンデジを買い換えることはないでしょう。スマホに押されてコンデジの売れ行きが落ちてきている傾向と符号します。SNS などへの投稿はスマホのほうが便利との指摘もありました。写真の活用法の変化も関係しているようです。
 本格的に写真を撮るときはデジイチを使う、という声も目立ちます。スマホがあればカメラは要らない、というわけではなさそうです。

 一方で、「同意しない」と答えた人の意見は様々ですが、全体的にはスマホやケータイで写真を撮ることへの抵抗感が強いみたいです。撮られる相手に失礼との見解もありました。自分自身もよほどのことがない限り、ケータイで写真を撮ることはないから、そういう気持ちはなんとなくわかります。

 カメラ擁護派の意見を要約すると、スマホにはストロボがないこと、光学ズームがないこと、AF が遅く手ブレ防止もないこと、シャッター音が消せないこと、などが主な理由として挙げられています。コンデジといえども専用機だから、スマホやケータイよりも優れた点は多々あります。
 パソコンで拡大して見たら全く別物とか、プリントすれば違いがわかるとかいう意見もありました。「同意する」と答えた人は、そういう使い方をしないんだと思います。

 「撮影中に電話がかかってきたら困る」という声もありました。カメラで撮っていても困るのは同じだと思いますがねぇ。すぐに出られるだけスマホのほうが有利では?
 「電池切れのリスクは分散したい」との意見は、ある意味では言えています。スマホは電気をよく食います。電池が切れたときの予備でスマホを使うというより、スマホをカメラ代わりに使うリスクを言っているのだと推察します。

 なんだかんだ言っても、カメラ好きはスマホにその座を渡したくないようです。「スマートフォンのカメラが進歩すればコンデジも進歩する。弟は永久に兄の年齢を越えられない」という意見もありました。世間を見渡すと、兄より優秀な弟はいっぱいいるけどね。

2012/09/14(金)カメラ専用の「スマートコントローラー」

 スマホをカメラのモニターやリモコン代わりに利用するやり方は、これから普及していくと予測します。Wi-Fi 機能搭載の機種は、これからさらに増えるでしょう。少なくとも、レリーズ機能、インターバル機能、GPS 機能(位置情報の取得)は、スマホを利用する形に変わると思います。

 カメラ専用のインターバル装置は、Wi-Fi 対応が進むと不要になり姿を消す運命です。ケーブルレリーズの需要も減るでしょう。スマホで代用できるアクセサリー類は、減少傾向が予想されます。
 そんな中で切り札になりそうなのが、モニター機能を搭載したリモコンです。仮の名を「スマートコントローラー」(略してスマコン)とでもしましょうか。電話機能のない、カメラの拡張機能に徹したスマホ形の周辺装置を想定しています。

 基本的な機能は、少し離れた位置(例えば車の中)からカメラを操作することです。ファインダー情報がリモコン側のモニターで確認できれば便利です。せっかくだから、カメラに内臓できない大きめのモニター画面がほしいところです。(例えばL判くらいの)

 無線 LAN スポットから位置を特定する WPS や、GPS 機能を利用して、位置情報を記録ことも可能です。スマコンに何台かのカメラを登録しておけば、各カメラに GPS 機能を積む必要はなくなります。この省力化は大きいと思います。
 何万円かするスマコンが果たして売れるのか?という疑問もありますが、外付けの GPS 装置や EVF の価格を考えれば、十分勝算はあると思います。

 Wi-Fi にしてもブルートゥースにしても、ワイヤレスでのデータのやりとりは電気を食います。車のバッテリーや AC 電源からスマコンに簡単に充電できれば、いざというときカメラ側に電気を融通できます。逆に、カメラの予備電池をスマコンに使うことも可能ですが、電池の規格がバラバラの現状では融通性が薄いかもしれません。

 インターネットによる画像の投稿は、スマホに任せればいいと思います。LAN 環境のないところでも近距離の転送は可能です。利用頻度の少ないスマコンに回線使用料を毎月払うのは不経済です。
 家庭内や写真スタジオでは、大抵 Wi-Fi の環境があるはずです。クラウドに上げたり、大量のデータをやり取りしたりするときは、そういう無線 LAN スポットを利用すればいいでしょう。

2012/09/13(木)カメラメーカーからスマホが?

 カメラとスマホの連携が進むと、背面モニターがなくなり EVF が主流になるとの予測を立てました。カメラに無理して搭載しなくてもスマホの画面のほうがよく見えるし、画像の編集も楽です。カメラメーカーにとっては、他人のふんどしで相撲がとれて、コストダウンにつながれば、言うことなしです。

 カメラを持ち歩かないことはあっても、スマホを持っていないことはほとんどないはずです。もし不便があるとすれば、使い勝手でしょう。カメラのモニター代わりにするためにスマホが設計されているわけではないからです。
 だったらカメラとの相性がいいように、カメラメーカーがスマホを作るというのはどうでしょうか? 三脚穴やホットシューを利用して、簡単にカメラとドッキングできるスマホがあったら、愛好家に受けること間違いなしです。

 電話機能のついたスマートフォンでは難しいと思います。カメラと両方扱っているメーカーも一部にありますが、電話とカメラは別物です。販路の問題もあります。モニター部分だけケータイショップで買ってちょうだいでは、普及は望めないでしょう。
 ということは、カメラメーカーから提供されるのは「スマホ」ではなく、カメラ用に特化したアイテムになると考えられます。電話機能がない代わりに、モニター兼用のストレージに写真撮影に便利な機能を満載した周辺機器ができれば、そこそこ普及するのでは?

 外付けにする以上は、モニター画面は、カメラ本体に内蔵できるサイズよりも大きいのが理想です。スマホと差別化するためには、もうひと回り大きいほうがいいかもしれませんね。スマホより画面は広いけど、タブレット PC ほど大きくない、といったところでしょうか。
 転送でデータを保存するストレージ機能のほかに、RAW 現像や簡単な画像処理ができれば便利です。こうした作業は、モニター画面が大きいほうが楽です。サムネイルも見やすいし・・・

 モニターで画像を確認しながらシャッターが切れるリモコン・・といった感じの周辺機器です。インターバル機能のほかに、画像の保存から RAW 現像や画像加工、GPS 機能など、いままでカメラに内蔵されたらいいなと思う機能を一手に引き受けます。
 スマホでも代用できそうな気がしますが、細かいところで不満が出るでしょう。例えば、シャッターボタンの半押しとか、AF ポイントの細かい設定など、専用機器でないと痒いところに手が届かない点は多いと思います。
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