2012/03/25(日)一眼レフの鏡はなくなる?

 電子式ビューファインダー(EVF)が嫌いなくせに、これからはそれに替わると踏んだのは、ソニーのα77 のデモ機を覗いたのがきっかけです。
 このボディーに 10 万円以上も出す気はないけど、普及機ならこれで十分だと感じました。普及機の光学式ファインダー(OVF)はお粗末です。それよりは最新の EVF のほうがよっぽどマシです。

 普及機の OVF は、ダハプリズムをダハミラーにしたり、視野率の基準を緩くしたりして、コストを下げてきました。これ以上はもう無理でしょう。
 電子部品は、時間とともに性能が上がり価格が低下していきます。ミラー駆動の光学式よりもコストダウンできる可能性があります。
 ソニーは、α77 の上位機種にも EVF を採用するとの噂がしきりです。多分そうでしょう。名機と言われながら不発に終わった α900 から学んだのは、見え味だけでは売れない・・ということだったのかもしれません。

 EVF になればミラーボックスは不要です。AF 位相差センサーに情報を送るための半透過式ミラーは、ファインダーとは関係のない機構です。撮像素子の情報で AF を高速制御できるようになれば、用はなくなります。
 一眼レフから鏡が消える日が、いずれきそうな予感がします。そうなったら、もう「一眼レフ」とは言えないでしょうね。

 現にミラーレス機は、鏡のない「一眼レフ」みたいなもんです。あえて一眼レフとは言わないようにしていますが、EVF を搭載したカメラは、同じく EVF を使った「一眼レフ」と使い勝手はほとんど一緒です。
 違いはマウント規格とフランジバックだけだとしたら、いずれ淘汰される運命です。ミラーレスと呼ぶか、それともノンレフレックスか・・・
 一眼レフと呼べるのは、一部の機種だけになるかもしれませんね。
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