2012/03/24(土)デジイチはEVFが主流に

 何の世界でも新しい方式に切り替わるときには、抵抗感を伴うのが普通です。一種のアレルギーですね。その方式がよければ広く一般に受入れられて、切り替わるのは時間の問題です。

 ズバリ、デジイチのファインダーは電子式に替わると予想します。光学式に拘る理由がなくなってきているからです。個人的には、電子式ビューファインダーは好きではありません(はっきり言って嫌いです)が、これも時代の流れです。

 135SLR が登場して間もない頃、ミラーボックスが必要な一眼レフは図体が大きくなるので、レンジファインダー機のほうに分があると見られていました。勢力を一気に拡大したのは、ペンタプリズムが開発されてからです。さらに大きく重たくなったのにもかかわらず、一眼レフの人気は急上昇しました。

 一眼レフの利点は、実際に写る画面をファインダー上で確認できることです。近接撮影時のパララックス(視差)はないし、望遠レンズで拡大された画像をそのままの大きさで見ることができます。超広角レンズでも外付けのファインダーは不要です。
 黎明期は、絞りがマニュアルかプリセット式だったから、シャッターを押す前に被写界深度も確認できました。

 現在のミラー式ファインダーは、実際に写る画像を見ているわけではありません。絞りが開放の状態だから、被写界深度が違います。プレビューボタンがついているのは、一部の高級機だけです。
 ホワイトバランスがどうなっているのか、白トビや黒つぶれがないか、モアレや偽色が出るかどうかも光学式ファインダーでは確認できません。撮影した後の画像を液晶モニターで見るしかないわけです。

 実際に写る画像とは違うのに、見え味だけの問題で光学式に拘るのは、あまり賢明な考え方とは言えない、という気になってきました。マニュアルフォーカスでピントが確認できるレベルまで画像が鮮明になれば、電子式のほうが便利です。
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