2012/03/30(金)パナのカメラはフィルム時代から

 マイクロ 4/3 のミラーレス機で一定のシェアを握っているパナソニックは、フィルム時代からカメラを手がけていました。コンパクトカメラです。
 ナショナルブランドのストロボをウエスト電気が作っていた関係だと思います。コンパクトカメラにストロボが内蔵されたのが、カメラ参入のきっかけだったみたいです。

 記憶に残っているのは、ズームレンズ搭載の AF 機です。型式は ZOOM 900 だったか ZOOM 2000 だったか、やたらとバカデカかったのを覚えています。ズームは手動式でしたかね。
 なんで松下電器がカメラを作るのか不思議で、業界関係者に聞いたところ、なにやら特別な思い入れがあるんだとか・・・

 ストロボが内蔵されたことで、カメラは家電メーカーのジャンルに入ったと考えたのかもしれません。APS も含めて累計で 10 機種以上を投入しています。
 その中で唯一ヒットしたのが、ラジオ付きカメラ C-R1 でした。ポケットフィルム(110)のカメラです。スピーカーが内蔵されていたため、ポケットカメラにしては筐体が大きめでした。「ラジカメ」なら家電メーカー製なのは肯けます。
 ラジオ付きカメラは、このほかに昭和 34 年発売の Kowa ラメラがあります。こちらは薬屋さんだったせいか、あまり売れなかったみたいです。

 ライカの高級コンパクトカメラ minilux/minilux zoom は、松下電器製の OEM でした。ライカとの付き合いは昔からです。家電メーカーのほとんどがデジカメから撤退したのに、パナソニックだけが気を吐いているのは、こうした歴史があったからでしょう。
 「ローマは1日にしてならず」とは、よく言ったものです。
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