2019/04/08(月)中古マンション売却の問題点 2

 銀行系の不動産会社に物件の現地案内をしていたそのころ、リフォーム系の不動産会社から自宅に電話があったみたいです。パソコンにメールが届いていました。電話をかけたが留守だったのでメールをしたとか。翌日あらためて電話があり、数日後に現地で落ち合うことにしました。

 こちらの会社の担当者は、写真を一切撮りませんでした。事前に室内の写真を一覧表にして渡してあったのですが、それにしても一枚も撮らないなんて全く気がないのかしら。それでもガス湯沸かし器の設置時期なんかはしっかりチェックしてたから、まんざら気がないわけではなさそうな…

 この会社のパンフレットを見ると、リフォームじゃなくてリノベーションなんだそうです。「中古マンション専門」「女子のための不動産屋」などの文言が並びます。中古物件+リノベ代金をまとめてセットローンにできるのがウリです。これからはリフォーム系と言わずにリノベ系と呼びますか。

 この会社にとっては内装が新しいとか丁寧に使っているなどは評価の対象外のようです。中がボロければボロいほどリノベーションしたときの感動が増します。中途半端にきれいな物件は好みじゃないんでしょうね。担当者の名刺には、宅地建物取引士の前に「仕入部マネージャー」の肩書がありました。「仕入部」ねぇ…

 不動産に限らず、ブランド品でもカメラでも中古を扱う商売でいちばん難しいのは、売ることよりも仕入です。いかにいい物件を安く手に入れるかが商売の要です。いい物件があれば、売ること自体はそれほど難しいことではないわけです。「仕入部」とは、本音丸出しですね。

 購入者向けのパンフは予算や掛かる諸経費などが細かく書かれていて、詐欺まがいの商売ではないみたいです。嘘っぽいのは、雛型で 1600 万円の中古マンションに対してリノベ代が 900 万円といったところですか。諸経費 200 万円を足して総額 2700 万円のご予算だそうです。新築マンションよりは安く済むと言いたいんでしょうね。

 分電盤の話をしたときに、電気のことにあまり詳しくないのか生返事だったのは意外です。エアコンや IH ヒーターで単相 200V が使えるかどうかは、リノベにとって重要なポイントのはずです。黒白で 100V、赤黒で 200V と言っても「ハァ?」といった感じで、いかにも頼りない印象でした。

 こちらが設備工事や不動産売買についてそこそこ詳しいのに驚いた様子で、ちょっと引いた感じがしないでもありません。物件が古くて金額的にも魅力がないから仕方ないかもね。気がなきゃそれでいいのよ。仲介する気がないのに専任契約してほっとかれるより、いっそ断ってくれたほうが助かります。

 後日あらためて事務所で提案を聞くことにしてあります。さてどう出ますか。それにつけても、もうちょっと勉強してよね。税金のことでも間違った説明を平気でしてました。売買した後の税金のことまで責任持てません…というのではちょっとね。
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