2008/03/06(木)1段式の雛壇

 先週、知り合いの写真屋さんから「1段のウマはないか?」との電話。この写真屋さんのいう「ウマ」とは、集合写真用の雛壇のことです。このひとくらいですね、ウマなんて言うの。心当たりを探してみましたが、さすがに1段式はなかったですね。
 それにしても、撮影でメシ食ってるわけでもないのに、なんで私のところへ? 「溺れる者はワラをもつかむ」という心境だったのかしら・・・

 集合写真に使う雛壇は、普通は2段式か3段式です。3段式は、2段式の後ろに3段目を継ぎ足して作ることもできます。アルミ製なので、ひとつひとつのパーツは、それほど重くありません。
 約90cm幅の折畳式の基部があって、これを90cm空けて置いて、間に踏み板を渡せば、90cm×3=270cm幅になります。もうひとつ基部を90cm空けて置いて、間に踏み板を渡すと、90cm×5=450cm幅になります。
 「3段3基」があれば、数十人規模の集合写真が撮れます。最前列が座り、2列目が地面に立ち、3・4・5列目は雛壇を使います。6列目は・・・落ちるとケガしますから、気をつけましょう。

 1段式は、上に載るよりも椅子代わりに使うことが多いようです。椅子を十数個持っていくよりもコンパクトに収まります。それと、幼稚園児を高い雛壇に上げると危ないので、園児用としても使います。
 本当の園児用は、高さがかなり低くなっています。専用の雛壇をもっているのは、幼稚園に出入りしている写真屋さんくらいでしょう。大人の椅子代わりには低すぎます。

2008/03/05(水)卒業袴の記念撮影

 3月は卒業式のシーズンです。大学受験を控えた私立高校では、早めに済ますところもあるようですが、ほとんどが3月に行なわれます。
 記念写真の撮影は入学式のほうが多く、卒業式や卒園式は自前で済ます傾向が強いですね。日本では、卒業するよりも入学するほうが難しいし、入学式のほうが晴れやかな行事であることが影響しているからかもしれません。

 それでも、卒業したら社会人・・という大学・短大生は、写真スタジオで記念写真を撮るひとがいます。とくに女子は、卒業袴姿を記念に残しておきたい願望が強いようです。記念写真は、晴れの衣装と一体ですからね。
 本サイトで引き振袖の撮り方の基本をさわりで書きました。卒業袴姿も和装ですから、基本は同じです。少しだけ違う点があるので、そこだけ紹介しておきます。

 きものは、振袖を流用するひともいますが、普通は袖がやや短い二尺袖(小袖)を使います。「おはしょり」を大きくとって短めに着付けます。袴専用に着丈を詰めたものをレンタルする業者もいますが、呉服店ではきもの単体でも着られるものが主流です。
 袴に「着合わせ」はありませんから、カメラに向かって斜め左に構える必要はありません。小袖のきものは小紋柄が多いので、左肩の柄を前側にする意味もないわけです。ここが振袖や打ち掛けと違う点です。刺繍袴は、柄がよく見える方向を考慮します。

 小物は、バッグではなく巾着を使います。卒業証書を入れる円筒を持たせて撮ることが多いのですが、最近の卒業証書はファイル(ブック)型が主流になってきているので、できれば実物を使ったほうがよいでしょう。
 一人写し以外に、友達同士一緒に撮ってあげるとよい記念になりますよ。

 和装の型物写真の撮り方はこちらを参照=http://www.foto.jpn.org/bridal/menu_24.html

2008/03/04(火)雛人形のお片付け

 雛人形はもう片付けましたか? 早く仕舞わないとお嫁に行けない!なんて言い伝えがあるようです。
 前回話題の人形屋さんによれば、子供のしつけのために言われだしたそうで、天気のよい日に仕舞うのが一番大事です。1年間は仕舞いっぱなしですからね。防虫剤ひとつについても、何でも入れておけばよい、というものじゃないみたいですよ。
 雛人形の仕舞いかたは、以下のサイトを参考に・・・
 雛人形は、豪華なものをただ買い与えるだけでは意味がありません。お人形や道具を出す-使って遊ぶ-きちんと片付ける、この一連の流れを家族で行なうことが、子供のしつけや教育になります。「高いお人形だから触っちゃダメ!」というのは間違いで、正しい扱いかたを教えて、使って楽しむのが本来の姿だそうです。人形の正しい扱いかたなんて・・知ってる大人は少ないでしょうね。

 節句の行事は、文化的な営みです。行事の歴史的な由来や意味を知らずに、単なる流行を真似するだけでは、文化とはいえません。
 七五三なんかもそうですね。子供写真館がガンガン宣伝するので、行事というより風俗化している感じです。もう年中行事みたいになっていて、いまごろ撮影するひとは、前撮りなのか後撮りなのかよくわからない状態です。年齢も「数え」と「満」のどちらでもよいような風潮です。業者にとっては、そのほうが商売のチャンスが増えて都合がよいようですが・・・

 結婚式も大事な行事です。業者ペースじゃなくて、自分達の人生の節目にふさわしいやりかたを模索したいですね。
http://www.hinaningyou.jp/%3c/a
http://www.kouyou.com/kodawari/koyo_02.html%3c/a
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