2008/12/01(月)師走の結婚式

 師走に入って七五三は一段落です。ほとんどの神社は、七五三モードは11月末までのようです。
 もっとも神社がお祓いをしているかどうかは関係なしに、参拝するひとはいます。神社自体が閉鎖されているわけではありません。

 子供写真館では、12月になっても七五三の撮影をしています。「後撮り」というやつですね。近ごろでは、後撮りなのか前撮りなのかわからない時期でも、七五三の撮影をしています。
 業者からは「七五三は年中行事」なんて声も聞かれるくらいです。

 結婚式も12月に入ると減少します。ピークの11月の余勢をかって、12月上旬まではあるようですが、さすがに中旬以降は少なくなります。
 先生も走る・・というだけあって、師走は皆さん忙しいですからね。二次会をやったら、さながら忘年会です。兼用できていいかもしれませんが、宴会場が確保できるかどうかです。

 正月休みを利用して、海外挙式というカップルは、どのくらいいるのでしょう。外国でも正月料金は高いから、経済的には不利ですが・・・
 結婚なら特別休暇が取れます。公休日を使って、料金が一番高い時期に行くのは考えものです。年末年始を外して計画したほうが安く済むから、実際には少ないでしょうね。

 師走に結婚式を挙げるひとは少なくても、婚姻届を出すひとは多いと思います。
 日本の税法では、生まれるにしても亡くなるにしても、年始よりは年末のほうが有利なことが多いですね。師走に合わせて産んだり死んだりはできませんが、婚姻届を出すのは難しいことではありません。

 結婚式の概念が昔とは違います。1月の挙式はもちろん、春挙式のひとでも、前年中に婚姻届を出すケースはあるでしょうね。

2008/11/30(日)テンプレートは高い

 業務用のブライダルアルバムは、テンプレートと呼ばれるデザインの型を使います。あらかじめ決められた定型のデザインがあって、空いた窓に写真をはめこんでいきます。

 世界で1つだけの・・と謳っていますが、写っている本人は世界で一人・・くらいの意味しかありません。
 一人ひとりデザインを変えていたら大変です。業務用の写真集は、こなす数が違います。違うのは、はめこむ写真と名前くらい、と考えたほうが間違いないですね。

 業務用のテンプレートは、個人で買うには少々高いシロモノです。安いもので数万円します。商売道具だから、仕方ありません。
 個人相手のブライダル写真集が増えてきて、テンプレートを無料で提供する業者が現れてもいいような気がします。それが魅力で注文が取れるなら、初期投資としては安いものです。

 問題となるのは、テンプレートを無償で提供したら、間違いなく自社に注文がくるのかどうか?です。
 テンプレートだけちゃっかり拝借して、制作は別の業者へ・・ということもありえます。完全データで入稿すれば、安く作ってくれる業者はいっぱいあるから、その可能性は大ですね。

 この問題をクリアするためには、テンプレートを自社で握りこんだままにしておいて、画像データだけを送ってもらうのが確実な方法です。
 その代わり、画像処理は業者側でしなくてはなりません。ワンパターンのテンプレートでは魅力がないから、複数のデザインを用意する必要があります。それではコストダウンという意味合いが薄くなります。

 だれでも自由に使える、著作権フリーのテンプレートが登場したら、写真集制作の価格競争は、さらに激しくなるでしょうね。
 完全データなら、刷って製本するだけですから・・・

2008/11/29(土)印画紙の写真集

 デザインアルバム(写真集)には、写真用印画紙を使ったものと、オンデマンド(少量)印刷の2種類があります。
 インターネットで注文を受けている業者は、オンデマンド印刷が多いですね。

 一般的に、印画紙を使った写真集は部厚く、オンデマンド印刷の写真集は市販の本と一緒で薄い仕上りになります。どちらがいいかは、好みの問題です。
 印刷よりも印画紙のほうが耐久性はありますが、乳剤層が湿気を吸うので、表面にラミネート加工を施します。それを厚手台紙の両面に糊貼りするから、印画紙のほうが部厚くなるわけです。

 印刷は、インクが透らない程度の紙に直接刷るから、ページ数が多くても厚みはさほどではありません。本屋に並んでいる写真集と同じです。
 少量印刷ができなかった時代には、印刷物の写真集は高嶺の花でした。5百から千部刷って、百万円前後かかりました。
 印刷のほうが値打がある・・という感覚のひともいるでしょうね。いまでは、1部だけ作っても数千円から数万円で済みますが・・・

 写真店が自家制作する写真集は、大半が印画紙です。写真のプリンターは持っていても、オンデマンド印刷機は持っていないからです。銀塩素材に対する信頼と愛着もあります。

 将来的には、印刷による写真集がほとんど大半になるでしょうね。銀塩素材は値上がりする傾向にあるし、現像処理するところは減少傾向にあります。
 それに対しオンデマンド印刷は、技術開発が進み、コストダウンが期待できます。デジタル時代の写真集は、少量印刷のほうに分があるようです。

 どちらにするか迷ったら、印画紙仕様にするのも悪い選択ではありません。いまなら、同じような価格で作ることができます。
 時代の流れとともに、将来「貴重品」の部類に入る可能性もないではないし・・・
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