2008/11/28(金)写真店制作の写真集

 市中の写真店や写真館でデザインアルバム(写真集)を自家制作しているところがあります。業者向けのところもあれば、自店の分だけのところもあります。

 アルバム専門の業者に比べて融通性はありますが、ブライダル写真集となると荷が重いようです。自前の裁断機では、部厚い写真集ができないからです。
 写真スタジオや呉服店を相手に写真集を制作している知人の店には、かなり大きな裁断機が置いてありました。両手で同時に裁断スイッチを入れるタイプです。うっかり指を落としたら大変ですからね。
 それでもブライダル写真集の製本は外注にしているとか・・・ 自家制作は、比較的薄手の七五三や振袖のアルバムまでなんだそうです。

 先日、久しぶりに地方の写真店の社長から電話がありました。ブライダルフォトが増えてきて、写真集を自家制作しているそうです。
 前から裁断機を持っているのは知っていますが、手動の小さな機械です。本物の印画紙を使っているので、ページ数の多いブライダル写真集は無理だと思いますがねぇ。
 何でも自家処理しないと気が済まないタイプだから、外注したくない気持ちはよくわかりますが・・・

 フィルム現像がとうとう1日10~20本になってきた・・とボヤいてました。最盛期には、多い日で1日数百本現像していたから、確かに激減です。
 たとえ10本でも、まだフィルムで撮っているひとがそれだけいる・・という気もします。世の中、デジタル時代ですからね。
 母液タンクの小さい現像機に替えたそうですが、それでも液管理をするのにギリギリの本数です。これからさらに減るだろうから、この先どうするんでしょね。

 DPがダメになってきて、写真集など付加価値のあるメニューに力を入れる写真店は、増えると思います。
 印画紙の出力にこだわるなら、大型の裁断機を入れるか、製本する外注先を探さないと・・・

2008/11/27(木)WEB写真コンテスト

 ウェブアルバムに載せる写真の質が高くなれば、それを元に作る写真集の出来栄えもよくなるはずです。
 集まった写真のコンテストをやるのもひとつの方法です。

 ウェブアルバムの利用料金はそれほど高くないから、運営業者が賞品を出すのは無理かもしれません。無料サイトならなおさらです。
 コンテストの賞品は、結婚した当事者が用意するのが一番いいでしょう。審査結果を云々されるのが嫌なら、審査をサイト運営者に任せれば問題はクリアできます。
 審査を請け負うだけなら、引き受けてくれる業者はいると思います。写真の質が高まれば、サイトの格が上がるし、写真集の制作が楽になるからです。

 こういう提案は、ウェブサイトの運営者に相談してみないと実現しません。利用者側の意見や要望には、大抵の業者は耳を傾けてくれるはずです。
 「賞品はこちらで用意するから・・」と言えば、断る理由はないと思います。もし、「そんなサービスはしていない!」と冷たい返事なら、他のサイトを探したほうがいいでしょうね。商売一本槍のサイトは、ウェディング向きではありません。

 せっかく賞品まで用意するのだから、ゲスト全員に事前に告知するのは言うまでもありません。
 目的は、リキの入った傑作をたくさん集めることです。結婚式が済んでから告知したのでは、賞品を用意する意味がありません。
 賞品は、積極的に撮影をしてもらうための「ご祝儀」みたいなもんです。

 何を賞品にするかは難しい問題です。披露宴の余興や二次会のビンゴゲームで、景品に頭を悩ませたうえに写真コンテストです。魅力のないものでは効果薄だし・・・
 一点豪華主義よりは、参加者全員に渡せる図書カードみたいなものが、無難かもしれませんね。金額の調整も楽にできます。

2008/11/26(水)素人相手の写真集

 ウェブアルバムにいっぱい写真を載せて、友人・知人が自由に閲覧できる時代がきました。パソコンでインターネットをやっているひとなら、簡単に見ることができます。

 ダウンロードできるサイトなら、焼増しした写真をいちいち配らなくても済みます。各自で勝手にプリントしてもらえばいいことです。
 デジタル時代になって、写真を紙にする・・という「常識」は希薄になりました。画面で見られる状態なら、写真を渡したことになります。Eメールやケータイメールの影響でしょうか。

 ウェブアルバムの運営サイトのなかには、集まった画像データを元に写真集を作成してくれるところもあります。
 前回紹介のウェブアルバムサイトは、もともと写真集を制作する会社が運営しています。目のつけどころがいいですね。画像データを握れば、写真集の注文が期待できます。

 一般のひとから写真集制作を請け負う企業はたくさんありますが、見栄えのするブライダルアルバムを作れる業者は限られています。画像処理とデザインがネックになっているからです。
 素人の画像データから見栄えのする写真集を作ろうとすると、相当な編集能力を要求されます。コストのなかで一番高いのは人件費です。手間ひまがかかるぶん、どうしても割高になります。

 パソコンで画像処理ができるひとは、自分でデザインすれば安くあげることができます。いわゆる「完全データ」で渡せば、業者はただ印刷して製本するだけです。請け負う業者の数が多く、選択の幅が広がります。
 しかし、見栄えのするデザインは、写真を撮るよりもはるかにハードルが高い作業です。普通のひとは、ブライダルアルバムなんて、いままでやったことがないしね。

 あとで「所詮 素人・・」と言われるのがオチかもしれません。
 少々高くても、デザイナーを抱えている業者に制作を依頼するのが、一番無難な方法でしょうね。請け負う業者の数が少なく、選択肢が狭いのが難点ではありますが・・・
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